私は必死に努力して入学した進学校で、落ちこぼれました。授業に全然ついていけず、苦労する中で、どうやって自分を変えていったのかをお話しします。(高校生記者・さぼてん=3月卒業)

進学校に入学、成績が上がらず不安に

進学校に入学し、授業進度の速さや、課題の多さに苦労しました。入学から半年ほどたった頃、自分では必死に勉強しているつもりでもなかなか成績が上がらず、「進学校に通っていながら、自分は大学に進学できないかもしれない」と不安を覚えました。

高校3年間使った教材

「自ら行動起こすのが大切」の言葉に感化され

そんなとき、校外で行われる英会話のイベントの開催情報を知りました。英会話が大好きなので参加してみると、同世代の人たちが探究活動や留学など、校外でもたくさん主体的に学んでいると知りました。

出会った仲間たちに「学校の授業や課題ももちろん大切だけど、校外で自ら行動を起こして学ぶのも大切だと思うよ」と言われ、感化されたんです。

イベントに積極的に参加、勉強に励む力に

私は自ら校外で行われるイベントを探し、出向くように。私の好きな生物分野の講演会や、プレゼンテーション力を上げるワークショップなどに足を運び、主体的に行動する楽しさや大切さを実感しました。

探究活動や校外のイベント参加にも力を入れるようになりました。最初はネットで調べていましたが、次第に自分から校外活動によく参加している人に聞いたおすすめのイベントにも参加するようになりました。

学校の授業についていくのが大変な状況は変わりませんでしたが、勉強も今まで以上に頑張れるようになりました。自力で解けるまで先生に何度も質問をしに行きました。すると、問題が解けるようになっただけでなく、先生との会話の中でコミュニケーション力を鍛えられました。

校外活動の記録をまとめたファイル

行動次第で未来は変えられる

今、進学校に通っていて勉強についていけず不安な人へ。今は信じられないかもしれませんが、自分の行動次第で未来は変えられます。落ちこぼれても、巻き返すほど多くのことをつかみ取れば良いんです。

勉強では、残念ながら周りの仲間たちにはかないませんでした。しかし、探究活動などの活動でつちかった行動力を武器に、総合型選抜を受験。面接でも褒めていただき、この春から希望の大学に進学しました。

多様な入試方法がある昨今、課外活動などを武器にして夢をかなえることもできます。武器は人それぞれです。最初は行動するのに勇気もいることでしょう。ですが行動した先にはきっと明るい未来が待っています。

さぼてん ESS部に所属。趣味は読書。特にメディカルミステリーが好きで、お気に入りの作家は知念実希人さん。宇宙旅行の雑誌を見て脳内で宇宙旅行を楽しむのがマイブーム。