私は中高一貫校に通っていましたが、中3の春に「大学付属高校を受験しよう」と思い立ち、勉強を始めました。1年弱でどのように難関校の合格をつかみ取ったのか、受験体験をお話しします。(高校生記者・東雲=1年)
中3春、「このままじゃダメになる」
中高一貫校に通っていた私は中学3年生の春、一貫校特有の「中だるみ期」に突入していました。「なんとなく」で勉強をする日々を送ると、「自分に何かプレッシャーをかけなければダメになる」と感じました。そこでふと「高校受験をしよう」と思いついたのです。

苦手な理科は「潔く捨てた」
塾に行かずに独学での受験も検討しましたが、数十年蓄積された受験ノウハウを知る塾に通った方が効率的だと考え、早慶付属高校への合格者数を誇る大手の塾に入塾。英国数の3科目を受講していましたが、「理科、社会も受講しよう」と何度も塾の先生に言われ、そのたびに断りました。
社会・理科の対策をすると5科目試験校の選択もでき、受験可能校の幅が広がるのは確かです。ですが、私は理科が大の苦手。1年弱で克服できる程度ではありませんでした。理科にかける時間よりも、他科目に費やす時間を増やして合格の可能性を上げていきました。
テストで最低点、一人号泣
「憧れの大学の付属校に行きたい」というモチベーションのもと、順調に勉強を進められました。しかし、夏休み明けのクラス分けテストで、自己最低点をたたき出し、学力ごとに分けられていたクラスは大幅にダウン。一人で号泣し、成績を取り戻そうと必死にあがいたものの、冬ごろまで上昇の兆しは見えませんでした。
落ち込んだ私は、塾の先生にたっぷりと相談に乗ってもらいました。本音をぶつけ、メンタルケアをしてもらいました。そのおかげか、1月上旬には上位クラスに戻れました。
全てうのみにせず「自分の頭で考える」
受験勉強の期間が1年弱と短いながらも、第1志望の憧れの高校の合格をつかみ取れました。周囲の大人にはたくさん頼りつつも、アドバイス全てをうのみにせず、自分の頭で考えることが合格への近道だと思っています。これから受験を経験する全ての人を応援しています。