私は中学3年生の夏、志望校を変更しました。文化祭に行って、私にぴったりだと思う学校に出会えたからです。偏差値を下げるかたちになりましたが、今の高校に通ってみて、「志望校を変更してよかった」と思っています。(高校生記者・しぃ=2年)

中2で「地域トップ校」を目指した

私は小・中学生のとき、坂道を通って登下校し、とても大変でした。「絶対に坂がない高校に行こう」と決め、2校に絞りました。

A高校は、地域で一番偏差値が高く、当時の私の学力では少し難しい学校でした。B高校も、A高校とそこまで偏差値は変わらず、どちらを志望するか悩みました。

迷ったまま中学2年生で予備校に通い始め、親のすすめもあってA高校進学を目指すことに。若干のモヤモヤを抱えつつ、「いい学校に入れるから」と深く考えないようにしていました。

文化祭に行き急きょ志望校変更

中学3年生になり、文化祭や学校説明会に行きました。A高校は英語のディベートが盛んで「すごい」と思いつつ、全教科満遍なくできないと苦労すると聞き不安になりました。

一方、B高校は、文化祭に活気があり、なおかつ優しい在校生や先生が多く、「B高校に行きたい」と感じました。

親に相談したところ、はじめはあまりいい顔をされませんでしたが、諦めずに話し合いを続けました。私はボランティア活動をしているので、学校生活とボランティア活動を両立させるにはA高校では難しいこと、「ランクを下げたいわけではなく、B高校の校風にひかれている」ことを伝えました。

母がB高校の出身だったこともあり、最終的には「しぃに合っていると思う」と応援してくれました。こうしてB高校を受験することになり、合格しました。

高校受験時代に使っていた勉強道具

気になる高校にはまずは足を運んでみて

私のように志望校が決まらなかったり、モヤモヤしたりしている人は、とにかくたくさん高校見学するのがおすすめです。高校によって充実している設備も違えば、学習方針や生活指導など目指す方向性も異なります。一度学校に足を運び、在校生に話を聞くと雰囲気がつかめます。

私はB高校に来て本当によかったです。行事や部活、勉強など、全員すべてのことに全力を注ぐ雰囲気が心地よいです。

友達と話せる話題が多かったり、中学まではできなかった勉強の話ができたりするのもうれしいです。さまざまな人がいますが、どんな価値観も「個性」として受け入れている雰囲気が大好きです。

「本当に行きたい」と思える学校が見つかると、自然と勉強へのモチベーションが高まります。志望校選びは難しいですが、諦めず決めれば、高校生活が本当に楽しくなりますよ。