私は長年、「注意をされた際に落ち込みすぎてしまう性格」に悩んでいました。最近見つけた気持ちの切り替え方を、同級生にかけられた言葉と共に紹介します。(高校生記者・もん=2年)
注意されると必要以上に落ち込む私
私は注意を受けたり怒られたりすると、必要以上に落ち込んでしまいます。注意した相手に落ち込んだ様子を見せると、気を遣わせてしまいます。
周囲に迷惑をかけないように、この欠点を直す方法を長年探してきました。
「注意されたら感謝」同期の言葉に気づきを得た
転機になったのが、部活の同期からかけられた言葉でした。先輩の引退式の準備をしていたとき、私は同期に「先輩にはありがとうと一緒に、たくさん注意も受けてしまったから、迷惑をかけてすみませんでした、と伝えないといけない」とこぼしました。
私の言葉に対して、同期は「『すみませんがよろしくお願いします』という言葉を英語や中国語に翻訳すると、『ありがとう』の意味がある言葉が使われているんだよ」と返してくれたんです。
「お礼を言う時にへりくだって謝罪をするのは日本の文化なんだよね。だから、注意されたときは反省と一緒に『自分のために注意してくれてありがとう』って思うようにするといいよ」と言ってくれました。同期の言葉を通して、「注意されたら落ち込むのではなく、相手への感謝の気持ちを持てばよい」と気づけました。

同期は以前、3カ月ほど海外留学をしていました。現地校で手紙を書く際、「すみませんがよろしくお願いします」という言葉の訳に困ったそうです。
「自己嫌悪」していたと気が付いた
同期の言葉を受けて、私が注意を受けて落ち込んだ時は、「反省」よりも注意を受けた自分に対する「嫌悪感」が勝ってしまっていたことに初めて気がつきました。
注意は「成長」につながる
注意は、自分に信頼を寄せてくれている証しではないでしょうか。相手が自分に対して、「言えばわかってくれる」と思ってくれている証拠だと思います。それに対してへりくだって謝るのも日本の美しい文化であり、必要なことの一つです。
しかし、それが自己嫌悪につながってしまっては本末転倒だと思います。皆さんも注意を受けて気分が落ち込んだ時こそ、まず受けた注意の一つ一つが自分の成長につながるということ、そして注意をしてくれた、共に成長の一翼を担ってくれた相手に対する感謝の意を持つように意識してみてください。