「推薦入試は逃げ」なんて言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。推薦入試での進学を目指している私は、一般受験をするクラスメートの言葉にモヤモヤしたことがあります。(高校生記者・黎明=3年)
推薦は「逃げ?」
学校推薦型選抜は、学校から大学に推薦してもらう受験制度で、公募制と指定校制があります。
一部の難関大学を除けば、どちらの入試方式も一般入試よりは倍率が低いことが多く、合格発表日も早いことが多いため、つらい受験勉強が短くて済みます。そのため、学校推薦型入試で進学する人を「逃げ」と言う人がいるんです。学校推薦型入試を選んだ私は、一般入試受験をするクラスメートから嫌みを言われました。
推薦入試を目指し努力を重ねる
私はまずは指定校推薦を目指し、通らなかった場合は公募推薦で出願する予定です。今までの課外活動の内容や成果、人柄を評価してもらえる点にひかれました。決して逃げているわけではありません。
夏休みはオープンキャンパスに行って模擬授業を受け、志望学部に関係する本を図書館で借りて読んで、大学が公開している映像授業を見て勉強するなど、努力を重ねてきました。
「推薦はいいよね」と嫌みを言われ
でも、一般受験を予定しているクラスメートに「推薦はいいよね、早く受験が終わって。うちらは最後までやんなきゃいけないのにさ」と嫌みを言われました。確かに一般受験よりは早く進路が決まるし、苦手な教科を勉強する機会は減ります。
推薦を目指す人も努力しているのは確かですが、学力検査のための受験勉強に比べ、推薦入試のために努力している姿勢を理解してもらうのは難しいと思いました。
入試は多様化しています。入試の方式で努力の度合いに優劣をつけず、自分に合った進路や入試方法を選べるとよいと感じます。