皆さん、「わきが」のことを知っていますか? わきから強い臭いが放たれる病気です。小6のときから症状に悩まされた私は、中2で手術を受けました。(高校生記者・五度寝=2年)
体を洗ってもすぐに臭う
「腋臭症(えきしゅうしょう)」、通称「わきが」は、わきから特有の不快な臭いが放たれる病気です。カレーのスパイスのような特徴的な臭いがあるほか、耳あかがねっとりしていたり、服のわきの部分が黄ばんだりすることもあります。
私がわきがを疑ったのは小6のときです。授業で体操服に着替えていると、わきから変な臭いがしました。こまめに汗拭きシートや制汗剤を使っても、しっかり体を洗ってもすぐに臭いが戻ってしまいました。友達と話しているときも、臭いと思われていないか不安でした。
中学生になると、厚着してわきを締めて歩いていても、臭いが分かるくらい症状がひどくなりました。これ以上臭いが強くなると生活に支障が出ると危機感を覚え、中2の夏休みに母と皮膚科に行きました。
原因を取り除く手術を受けた
わきにガーゼを挟み、検査を受けました。問診ではわきがに該当する項目が多く、ガーゼの臭いも強くわきがと診断されました。先生から臭いの元を取り除く手術を提案され、早く治したかったのでその場で手術を決意しました。
手術ではわきに麻酔をし、わきを切開してわきがの原因であるアポクリン腺を切除してもらいました。術後2週間は包帯でわきを固定され、腕を上げられない状態でした。手術後数日間は、手術跡の痛みと吐き気がひどくてとてもつらかったです。数日に1回通院して徐々に抜糸をしてもらいました。術後3週間で抜糸が終了したときはすごくうれしかったです。
わきがの悩みから解放された
手術から3年の今、再発もなく毎日が快適です。少し残った傷跡が気になってノースリーブの服が着られませんが、それよりもわきがで悩むことがなくなったのがすごくうれしいです。臭いに悩んでいる人は、思い切って病院に相談してみるのもいいと思います。