私は中学2年生でうつ病と診断されて以来、病気と闘っています。高校3年生で精神科の閉鎖病棟に入院。ちゃんみなさんの音楽に支えられながら、踏ん張って生きています。(高校生記者・翠=3年)
うつ病で精神科の病院に入院
中学2年生のとき、学校から精神科を紹介されて受診、うつ病と診断されました。当時、私は電車通学で、毎日の通学は「今ここで電車に飛び込めば楽になれるだろうか」という気持ちとの戦いでした。

高校3年になっても状態は変わらず、特別なきっかけがあったわけではありませんが、生きるのに限界を感じて死にたい気持ちを行動に移すようになりました。通っていたメンタルクリニックの先生に紹介状をもらって、大きな精神科病院を受診。入院が決まりました。
「いつ退院できるのか」部屋で一人泣いた
知らない人や環境での生活におびえていましたが、閉鎖病棟は思ったより同年代の女の子が多くて安心したのを覚えています。だけど、いつ退院できるかわからない不安に押しつぶされ、一人で部屋で泣きました。邪魔された怒りや、閉鎖病棟に閉じ込められて世界から拒絶されたような感覚もありました。
看護師さんや患者仲間に励まされ「生きてていいんだ」
病棟では、看護師さんや同年代の患者さんに助けられました。担当の看護師さんは部屋まで話を聞きに来てくれました。同年代の患者さんとは、一緒にご飯を食べるうちに仲良しに。摂食障害を患っていた私がご飯を食べようとしない様子を見て、「このおかず、おいしかったよ」などと優しく声をかけてくれました。
病棟にいると少し安心でき、「生きてていいんだ」と思えました。同時に、「絶対幸せになってやる」と思いました。
ちゃんみなさんの音楽に救われて
スマホは没収され、電子機器類はウォークマンのみ使用が許可されていたので、音楽を聴きながら日記を書くのが日課になりました。
ウォークマンでは、ちゃんみなさんの「She’s Gone」や「GREEN LIGHT」、「CHOCOLATE」などを聞いていました。楽曲はもちろん、ちゃんみなさんの生きざまを通して「そのままでいい、ありのままでいい」というメッセージに大きな勇気をもらいました。
動画を繰り返し見て「生きる勇気をもらった」
退院後も治療が続く中で、つらい時間も多かったです。でも、YouTubeで「美人」という曲のライブパフォーマンスを見て力をもらい、何とか乗り越えられました。観客の前でメイクを落とし「なりたいものになって」と伝えるちゃんみなさんの行動が衝撃的で、その強さに感動し、涙が止まりませんでした。
摂食障害は寛解しましたが、今でもその動画をよく見ています。何十回も見ては感動して、生きる勇気をもらいました。
毎日踏ん張って生きている「ぼちぼち、頑張ろう」
うつ病は簡単に治る病気ではなく、今も死にたい気持ちを抑えられなくなることがあります。しかし、入院中に感じたことを忘れず、毎日、泣きながらも踏ん張って生きています。
最近は、高校生でも心を病んでいる人が多いように感じます。同じように病気や死にたい気持ちと闘っている人がいると知ることができるだけでも、心が軽くなるのではと思い、記事を書きました。
ちゃんとじゃなくてもいいと思います。ぼちぼち、頑張りましょう。
- *つらい気持ちになったら、気持ちを落ち着ける方法・相談窓口
「こころのオンライン避難所」https://jscp.or.jp/lp/selfcare/