世界の高校生が物理の難問を解いて競う第8回ヨーロッパ物理オリンピック(EuPhO2024)が7月15日から19日にジョージア・クタイシで開催され、日本代表として高校生5人が出場。金メダルを1人が、銀メダルを2人が、銅メダルを1人が獲得した。文部科学省と物理オリンピック日本委員会が7月22日、発表した。

5日間に渡りさまざまな問題に挑戦

ヨーロッパ物理オリンピックは世界から20歳以下が参加する大会で、世界55カ国・地域の256人が参加。5日間で実験問題や理論問題に挑戦した。

今回の日本代表は現在イランで開催中の「第54回国際物理オリンピック」に参加予定だったが、物理オリンピック日本委員会は、不安定な中東情勢などを考慮して参加を中止。代わりに、同時期に開催されるヨーロッパ物理オリンピックへの代表派遣を決めた。

金1銀2銅1獲得

日本は2020年にはじめて参加し、今年で2回目の参加。金メダルは参加者の成績上位約8%、銀メダルは次の約17%、銅メダルはさらにその次の約25%の割合で与えられる。今回の成績は次の通り(敬称略)。

  • 角谷賢斗(かくたに・けんと=東京・開成高校2年) 金メダル
  • 濱田泰成(はまだ・たいせい=兵庫・灘高校2年) 銀メダル
  • 小林悠大 (こばやし・ゆうた=大阪・大阪星光学院高校3年) 銀メダル
  • 坂本聖(さかもと・しょう=群馬・県立高崎高校3年) 銅メダル
  • 窪田裕成(くぼた・ゆうせい=新潟・県立新潟高校3年) 優秀賞

来年の国際物理五輪はフランスで開催予定

2025年の第55回国際物理オリンピックはフランスで開催される予定。