世界の高校生が数学の難問を解いて競う第65回国際数学オリンピック(IMO2024)が7月15日から21日にイギリス・バースで開催され、日本代表として高校生6人が出場。金メダルを2人が、銀メダルを2人が、銅メダルを1人が獲得した。文部科学省と数学オリンピック財団が7月23日、発表した。
世界各国から609人が参加
大会は大学教育を受けていない20歳未満の青少年が対象で、世界108カ国・地域の609人が参加。1日4時間半、各3問の筆記試験を2日間に渡り取り組み、その得点合計でメダルを競い合った。
金2銀2銅1のメダル獲得
金メダルは上位約12分の1に、銀メダルは続く約12分の2に、銅メダルは続く約12分の3に与えられる。日本は1990年から参加を開始し、毎年6名の選手を派遣している。今回の成績は次の通り(敬称略)。
- 狩野慧志(かのう・さとし、長野・松本深志高校2年) 金メダル
- 金是佑(きむ・しう、神奈川・栄光学園高校3年) 金メダル
- 濵川慎次郎(はまかわ・しんじろう、鹿児島・ラ・サール高校1年) 銀メダル
- 宮原尚大(みやはら・なおひろ、兵庫・灘高校3年) 銀メダル
- 飯島隆介(いいじま・りゅうすけ、東京・開成高校3年) 銅メダル
- 若杉直音(わかすぎ・なおと、大阪・帝塚山学院泉ヶ丘高校2年) 優秀賞
狩野さん、若杉さんは昨年の国際数学オリンピックで銀メダルを獲得しており、2年連続の出場だ。金メダルを獲得した選手の個人成績は、狩野さんが4位、金さんが29位だった。
国別順位では日本は14位。1位に輝いたのはアメリカで、2位は中国、3位は韓国、4位はインド、5位はベラルーシだった。
来年はオーストラリアで開催
2025年の第66回国際数学オリンピックはオーストラリアのサンシャイン・コーストで開催される予定。