移動教室やお弁当を食べるとき、グループになって行動する高校生は多いと思います。私は特定のグループには所属していません。そのせいか、クラスになじめていないと感じてしまいます。(高校生記者・るーちゃん=2年)

グループに属さない高校生活

私の通う高校は、3年間同じクラスです。男女仲は比較的良いほうで、クラスには平和な雰囲気が漂っています。ただ、私はこのクラスになじめているとは感じられません。特定の「グループ」に属していないからです。

クラスになじめない…

女子の中では「特に仲が良い人たちのグループ」が存在します。どんな時でも一緒にいて、安心できる場所なのだと思います。

私は高校1年生の夏から1年間の交換留学に行ったことで、「とにかくいろんな人と関わりたい」と思うようになりました。帰国後、あまり話さなかった人たちにも積極的に話しかけ、「この子ってこんな子だったんだ」「好きなものが似ているのかも」など、新しい発見がたくさんあってとてもうれしかったのです。

みんなと仲良くしたいのに…

しかし次第に、その考え方がクラスメートには受け止めてもらえなくなりました。ペア活動をするときは、誰もペアを組もうとしてくれません。私は「みんなと同じくらい仲良くなりたい」と思っています。ですが、みんなにとって私は「話しかけなくてもいい人」となってしまったようでした。

どんどん学校での居場所がなくなり、図書室に逃げ込んだり、帰り道で涙を流したりすることが日常になりました。悲惨ないじめや悪口を言われるわけでもないので誰も責められず、「私の何がいけないのだろう」と自分を責めるしかありませんでした。

学校からの帰り道 

グループの外にも目を向けて

「広く浅く」「狭く深く」など、どのように人間関係を築きたいかは人それぞれの価値観によるもので、どんな考え方も否定するつもりはありません。そして、クラスの人たちを悪者だとは決して思いません。

ただ、「特定のグループだけに目を向け、それ以外は遮断する」というのはあまりにも残酷ではないでしょうか。特定のグループに「集中」することは良いと思います。しかし、グループに限らず特定のもの以外も視野に入れることが、何事においても大切なのではないでしょうか。

どうすれば、自分の思考の軸を変えずに、さまざまな人と交友関係を築けるのでしょうか。みなさんの中にも、「みんなと仲良くしたいけどできない」「誰にも認められていないんじゃないか」など感じる人はいませんか? 

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