私には小6から仲の良い友人がいたのですが、高1の時すれ違いが重なって疎遠になり、後悔していました。先日、電車の中で偶然再会し、思い切って話しかけてみたんです。(高校生記者・からめる=3年)
体調悪化で休みがちに 留年を決意
友人とは小6から、遊んだり悩みを相談したりといった関係でした。こじれ始めたのは、高校1年の時です。私は体調を崩して学校に通えなくなり、留年を決意。報告の仕方に悩んだ末、1時間以上かけて書いた長文のLINEを送りました。

友人の反応は「そうなんだ」だけ…
しかし、返ってきたのは「そうなんだ」の一言だけ。今では「突然の長文に戸惑ったのかもしれない」と思えますが、当時は友人への思いを裏切られたような気がして、悲しさと怒りが交錯しました。その後、話すこともなく、私は転校。関係は途切れてしまいました。
姉からは、友人が私を気にかけていたと聞いていました。でも、私は「なぜ直接連絡してくれないのか」と思うばかりで、素直に受け取れずにいたんです。
電車で再会、思い切って声をかけてみた
先日、電車内でその友人と、3年ぶりにばったり再会しました。声をかけるか迷いましたが、深く話さないまま関係が終わってしまった後悔もあり、思い切って話しかけました。すると、驚きつつも「もしかして」と返してくれたのです。一方的に距離を取った私に、笑顔を向けてくれた友人を見て、胸がいっぱいになりました。
わだかまりが少しずつとけた
その後、お互いの気持ちを整理して話せました。私は当時余裕がなく、友人の気持ちを汲み取れなかった。友人は、私を傷つけたくない一心で、どう言葉をかければよいかわからなかったと明かしてくれました。
ずっと抱えていたわだかまりが、少しずつとけていくのを感じました。進路の話もでき、目標に向かって頑張る友人に心から尊敬の気持ちを抱きました。

「お互いを大切に思っていた」
振り返れば、友人は他者にも自分にも誠実な人です。視野が狭くなっていたのは、私のほうだったのかもしれません。私が傷ついたのも、友人が懸命に言葉を探してくれていたのも、お互いを大切に思っていたからだと気づきました。再びつながった縁を大切にし、これからは思いやりと対話を忘れずに過ごしていきたいです。
- からめる 東京都在住。カフェ巡り、キャンプ、ライブ、ギターなど趣味はたくさん。カフェでまったりするのが癒やしの時間。