友達グループでの人間関係に全く悩まない人は少ないはずです。私はもめごとに巻き込まれた結果、グループから距離を置く事態になり、関係が悪化しました。どうやって乗り越えたのかを伝えます。(高校生記者・にーにょ=3年)

嫌味を言うグループの子にモヤモヤ

クラスの中で、いわゆる「一軍」と言われるグループに入りました。元々仲が良い友達がいたのがきっかけです。

学級委員長を務めていたこともあり、クラスメートに対して否定的な発言をする人とは距離を置きたいと感じていました。しかし、一軍グループの一部の子が「あの人、ちょっと太ってるよね」「あの子って声小さくて何話しているか分からないし、話したくない」など、嫌味を言うんです……。

同じグループにいると、「私も嫌味を言っている」と周りに思われそうで嫌でした。でも、関係を壊したくなく、注意できませんでした。

もめごとを仲裁したら距離を置かれた

文化祭準備の時期、クラスTシャツのデザインをめぐり男女の意見が割れました。私が所属していたグループの友人が、女子全体に向けて「みんなこれにしてね」と一方的に提案したためです。女子の人数が多いため、多数決でそのデザインに決定。男子が反論し、対立が起きました。

学級委員長だった私は、男子と女子の意見をお互いに伝えて仲介に入りました。結果、クラスTシャツのデザインは新しいものに決まったのですが、グループの友人は「ダサくね?」と言っていました。私は「もう知らない」と愛想をつかし、グループからお互いに距離を置くようになりました。

クラスメートが心配してくれて

つらさを感じながらも、休めば余計に状況が悪くなると考え、毎日登校しました。他のクラスメートは事情を知っているので私のことを心配してくれて、「お昼一緒に食べよう」「大丈夫?」と声をかけてくれました。

担任の先生も事情を把握し、優しく配慮してくれて、学校を早退しようとした私に「早退して変わると思ってるの?」と時には厳しくも指導してくれました。家族に相談し、母はちゃんと共感しつつアドバイスしてくれ、兄は年が近いので頼れる存在でした。

お昼ご飯に誘ってくれた友達に救われた

距離を置いたら関係が元通りに

グループの子たちは、時間がたつにつれて態度が元に戻りました。私が離れている間にグループ内で別のもめごとが起き、おおごとになったので、私との問題はうやむやになったようです。

一番気まずい関係になっていた子に謝られ、その後はまたお昼を一緒に食べたり、休み時間を一緒に過ごしたりするようになりました。

「人の嫌な部分」だけ見ないようになった

この経験を通して、自分自身が寛容になれたと思います。以前は一つでも嫌な部分があると、その人のことを丸ごと嫌いになっていました。しかし、「ここは嫌だけど、いいところもあるな」と思えるようになったんです。視点が少し変わるだけで、今まで気づかなかった部分に目を向けられるようになり、精神的にも成長したと思います。

人間関係の悩みを抱える人は必ずいます。抱え込まず、周囲に相談してください。多くの人の助けを得て、問題を解決できたと思います。起きた出来事をマイナスに捉えず、自分を成長させた経験だと考えることで、心が軽くなるはずです。