私は以前、自分にあまり自信がないタイプでした。しかし「自信」は、ちょっと意識を変えたり、新たな習慣をプラスしたりするだけで着実に積み上げることができます。私が自信のなさを克服した方法を紹介します。(高校生記者・桜いをり=3年)
【1】「いいところ」だけを見る
1つ目のステップは、何事も「いいところ」だけを見るようにすることです。周りの人やものだけでなく、自分自身に対しても「いいところ」に目を向けられるようにすると、徐々に「自分にもいいところがたくさんある」と気づけるようになります。
私は音楽など身の周りのものの中で、「いいな」「すてきだな」と思ったポイントをメモするようにしていました。ただ集めるだけでなく「すてきなポイントを見つけられた自分、すごい」と思うことも忘れずに。
周りの人、ものの「いいところ」を探す癖をつけていったら、だんだんと自分自身の内面にも向き合ってみてください。「優柔不断なのは思慮深いから」「飽きっぽいのは好奇心が旺盛だから」というように、自分が短所だと感じていたところも、長所として捉え直せるようになるはずです。「いいところ」がひとつもない人なんていません。まずは、それに気づくことが第一歩です。
【2】「できたこと日記」をつける
2つ目のステップは「できたこと日記」をつけることです。「いいところ」を見つける癖をつけられたら、次は「できたこと」を数えてみましょう。
書くのは、どんなに小さなことでも大丈夫です。「本を1ページ読んだ」「親に頼まれて宅配便を受け取った」「財布にたまっていたレシートを整理した」なども立派な「できたこと」です。日記は毎日続けていなくても問題ありません。「今日何もやっていないかも……」と落ち込みそうになったら書く、という方法でも十分効果的だと思います。ハードルは極限まで下げて、ゆるゆると始めてみてください。
【3】「自信がある」と暗示する
最後は、「自信のなさを克服したつもりで過ごすこと」です。姿勢をピンと伸ばして、顔を上げて、「私は自分に自信がある人なんだ」と思って歩くだけでも自己暗示の効果があります。また、持っているだけで元気をもらえるような、お気に入りの物だけを手元に置くのもおすすめです。私は少し背伸びをした大人っぽい小物を持ち歩いて、「これに見合う人になろう」というモチベーションにしています。推しのグッズ、お気に入りの香水、大切にしたい言葉を書いたカードなど、心が弾むようなものをカバンに忍ばせてみてください。
自信をもつことは、自分の心を自分で守れるようになることだと思います。ぜひ、できるところから、この記事で紹介したことを実践してみてください。そして少しでもできたら、今度は大げさなくらい自分を褒めてあげてください。そのひとつひとつが、あなたの自信につながっていくはずです。