大事な受験前日、緊張と不安で胸がいっぱいでなかなか眠れなかったら? LINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしている高校生読者から、試験前日に眠れないかもしれず不安だと悩みが寄せられた。医師として脳医学の観点から受験生をケアする吉田たかよし先生に、対処法を聞いた。(安永美穂)

【お悩み】試験前日なのに眠れなかったら?
 いつも大事な試合の前の日など、緊張する行事の前日は眠れません。大事な大学受験が控えていますが、試験前日の夜は、きっと目がさえてしまって絶対眠れないと思います。こんなときはどうすればいいですか?

一日眠れないくらい問題ナシ!

試験前日に緊張から睡眠不足になってしまうこと自体は、それが「1日だけ」のことであればあまり問題ではありません。しかし、「こんなに眠れないと明日の試験で失敗してしまうのではないか」といったネガティブな感情にとらわれてしまうと、試験当日のメンタルに大きな影響を及ぼすため注意が必要です。

一日だったら眠れなくても大丈夫!

目を閉じていれば脳は回復する

緊張していつものように眠れなかったとしても、横になって目を閉じていれば、体はかなり回復します。本人は「一睡もできない」と感じていても、それは途中で目が覚めたときの記憶だけをつなぎ合わせているからそう感じるだけであって、多くの場合、実際には眠れている時間もあるものです。あるいは、「全く眠れていない」という夢を見ているだけということもあります。

ですから、試験前日に眠れなくなることを心配しすぎる必要はありませんが、寝つきをよくしたいのであれば、眠る前に軽い体操やストレッチをして体をほぐしてから布団に入るとよいでしょう。

眠る前の軽い体操やストレッチがオススメ

2日寝ないと悪影響のおそれ

1日だけ寝つきの悪い日があったからといって試験の得点能力に致命的な影響が出ることはまずありませんが、それが2日以上続くと深刻な悪影響が出るおそれがあります。

大学入学共通テストのように2日連続で試験を受ける場合は、1日目の前日によく眠れなかったのであれば、1日目の夜にはぐっすり眠れるように、1日目の夕方に縄跳びの二重跳びや腹筋運動などのやや負荷のかかる運動に取り組んでおくことをおすすめします。

寝つきをよくするには、脳の疲れと筋肉の疲れのバランスがとれていることが大切なので、試験で脳を酷使した日は、体を動かして筋肉も疲れさせると睡眠の質を高めることができます。

 

吉田たかよし先生
 よしだ・たかよし 医学博士・心療内科医師。「本郷赤門前クリニック」院長として、脳科学と学習医学を活用して受験生の心身をサポート。「受験うつ」「受験燃え尽き症候群」などの治療に取り組んでいる。「本郷赤門前クリニック(吉田たかよし院長)」HP
http://www.akamon-clinic.com/

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