受験本番までやる気を維持できるかが合格につながる。LINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしている高校生読者から、勉強のやる気が出ないと悩みが寄せられた。医師として脳医学の観点から受験生をケアする吉田たかよし先生に、やる気が出ないときの対処法を聞いた。(安永美穂)
お悩み:勉強のやる気が出ない
受験が近づいているのに、つらくってやる気が出ません……。たくさん勉強をやらなきゃいけないのにもうなんだか疲れちゃって、どうしよう、どうしようと空回りしています。
座りっぱなしはNG
ずっと座ったまま勉強を続けていると、脳の中で意欲を生み出す働きをする「側坐核(そくざかく)」が十分に働かず、やる気が出にくくなりがちです。
そんなときは、まずは勉強スタイルそのものを切り替え、立ち上がった状態で勉強をするようにしてみましょう。机の周りをウロウロと歩き回りながら、英文などの音読をしたり、単語帳や一問一答の暗記をしたりするのもおすすめです。
立ち上がり、歩き回って脳に刺激
立ち上がったり、歩き回ったりすることで脳が刺激を受けると、側坐核がよく働き、やる気が出やすくなります。また、日中に家の外に散歩に出かけて日光の刺激を受けることも、側坐核を働かせるには有効です。
机の前に座り込んでスマホをいじっているだけでは、やる気が出てくることはまずありません。やる気が出ないと感じたら、まずは体を動かしながら勉強するスタイルに切り替え、脳が働き始めてから座って勉強スタイルに戻すようにしてみるとよいでしょう。
吉田たかよし先生
よしだ・たかよし 医学博士・心療内科医師。「本郷赤門前クリニック」院長として、脳科学と学習医学を活用して受験生の心身をサポート。「受験うつ」「受験燃え尽き症候群」などの治療に取り組んでいる。「本郷赤門前クリニック(吉田たかよし院長)」HP
http://www.akamon-clinic.com/
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