悩み 国公立大学向けの勉強は?
国公立大学に行きたいが、どんな勉強をしてよいか分かりません。(高校1年男子)
回答 国数英は高1から量をこなそう(プロ家庭教師 吉永賢一)
多くの人がつまずくのが、入試科目が多いことだと思う。でも、よく考えてみると、学校では、たくさんの教科を教えてくれるよね。そこで、全体的な戦略としては、学校のカリキュラムの「先取り」をやっていく。
それには、教科書をどんどん予習しよう。このとき、参考書や辞典類を参考にしながら、先に進んでいくのだけれど、分からないことが結構残っていても大丈夫だ。そして、授業のときには、さらにしっかりと予習復習をして、そこで理解するようにする。
また、国数英の主要教科については、高1のうちから、教科書以外にも、たくさんの量をこなそうと思っておくこと。
特に勉強法が分かりにくいのが国語だと思うけれども、第一には、有名な本を読書していく。国語の便覧や、世界史の教科書に書名が出てくるような本を読む。図書館を活用するといいよ。第二には、数学の記述式答案を書く練習をする。国公立大学はどの教科も記述式が多いよね。でも、はじめのうちは「何を書いて良いのか分からない」ということになりがちだ。数学の答案は、書く内容がはっきりしているから、数学の記述式答案をしっかりとした日本語の文章で書いていくことで、他教科にも応用できる文章力の基礎が身につく。第三には、文章の要約練習をする。
英語については、基本的な英文法を把握したら、とにかく単語と熟語を覚えること。そして英文を読むこと。
数学は、なるべく早く全範囲、教科書の例題レベルを終わらせて、入試問題の演習を始めるといい。
よしなが・けんいち1971年生まれ。東京大学医学部家庭教師研究会代表。群馬県立前橋高等学校卒業、東京大学理科Ⅲ類(医学部)に入学。著書に『東大家庭教師が教える 頭が良くなる勉強法』『東大家庭教師の子供の頭が良くなる教え方』ほか。