通信制高校にどのようなイメージを抱いていますか? 中高一貫校に通っていた私は、高校進学前に進路を変更し、通信制高校への進学を決意。進路を変えて前を向けるようになった私の体験が、進路選択に悩む誰かの後押しになればうれしいです。(高校生記者・FOR.F=3年)
いじめでやむ負えず通信制高校へ
私は現在、通信制高校に通っています。元は私立の中高一貫校に在籍していましたが、いじめが原因で不登校になった時期があり、「このままだと高校で単位を取れず留年する可能性がある」と、やむを得ず中学卒業と同時に進路を変更し、通信制高校に進学しました。
通信制高校というと「ただパソコンで課題を行うだけ」などと想像するかもしれませんが、私の通っている高校はそうではありません。通信制高校には全日制高校のように週5で通学する所、美容や国際、保育など、普通科ながら専門的な知識を取得できる所、大学進学に特化したコースを設置する所などがあり、分野は多岐に亘ります。
偏差値66に上昇、アルバイトも両立
通信制高校の良い点は、「自分の好きを追求できる」ことです。私の通う学校は、高校1年生のうちから受験勉強に専念したり、アルバイトをして社会性を身につけたりすることもできるのです。
私も1年生のうちから受験勉強を始め、2年生の終わりに偏差値を66まで上げました。将来教師になる夢をかなえるファーストステップとして、学童でアルバイトもしています。
個性を発揮できる場所
通信制高校には、いまだに差別や偏見が根強いです。「通信制高校に転校したいけれど、親が認めてくれない」ということもあるかもしれません。
そのような世間の目があったとしても、私はこの道を選んでよかったと確信しています。初めは本当にこれで良いのか自問自答を繰り返しました。けれど実際に進んでみると、全日制高校と変わらず個性を発揮できる場所であることに気づいたのです。
今、全日制高校での生活を窮屈に感じている人へ。今の環境がつらかったら、そこに固執するのではなく少し別の世界ものぞいてみてください。悩めるあなたを応援しています。