勉強と部活・課外活動を両立する方法は? 今年の春に高校を卒業し、高校生新聞による表彰「高校生新聞社賞」を受賞した卒業生に質問をぶつけてみた。その中から10人の声を紹介しよう。

部活・学業・農業実習を両立

1年生の最初から3年生の秋まで、陸上競技の活動、学業、農業の時間外実習を両立した。八種競技は他種目に比べ練習時間が必要なため、積極的に早朝練習を行った。1週間単位で計画を立てるなど、時間の有効活用に努力した。(兵庫県立農業高校・鷲尾薫)

スケジュールを組みやるべきことを管理

自身の研究活動や作品制作に時間を使う期間と、学校の勉強に時間を使う期間に分けてスケジュールを組み、今集中すべきことを明確にしていました。しかし、学校での勉強が研究の基礎知識や新たな発見のきっかけになることも。どちらかの期間にももう一方を忘れず、常にアンテナを張って、丁寧に生活することが重要だと思います。(文化学園大学杉並高校・STEAMプロジェクト・渡辺真麻)

スケジュールを組んでうまく時間を使う

時間を「作る」ことを意識

1年生の最初から3年生の12月いっぱいまでバスケットボール部に入っていました。勉強時間はほぼ取れず大変でしたが、携帯を見る時間などを減らし勉強時間に当てるなど、時間を作ることを意識し勉強時間を確保していました。それでも時間がないので授業中の合間などを使って勉強をしていました。(東海大学附属諏訪高校・石口直)

スマホアプリでToDoリスト作成

スマートフォンのカレンダーアプリでToDoリストを作成して、自分のやるべきことを1日単位で決めていた。机に向かえない状況でもスマートフォンを使い、演習サイトや動画で学習をしていた。(福島県立郡山北工業高校・根本凌嘉)

通学時間を使って勉強

通学時間が長かったので、電車に乗っている時間の使い方を工夫しました。電車の中で細かい文字を読むのは控え、比較的文字の大きな英単語や古典単語などを覚えるのに時間を使いました。(長野県上田高校・フードバンク in U.H・今𠮷七海)

通学時間を使って勉強(写真はイメージ)

「無理しない」ことを心掛けた

美術部でコンクールの作品制作と中間考査の期間が重なり勉強との両立が難しくなりました。「空き時間を見つけること」と「無理しないこと」を心がけ、スマホを見る時間を勉強に回したり、電車の中で単語を覚えたりしました。(東京都立片倉高校・新村幸大)

段取りをしっかりと

生徒会は、行事の運営やボランティア活動等、さまざまな活動を同時に行っています。本番を迎えるまでに自分のなかに少しでも不安や悩みがあるとそれが表に出てしまい、周りにも影響してしまうので、「報・連・相(報告・連絡・相談)」を大切にしながら活動しました。(福島県立平工業高校・生徒会・内山瑠美)

授業時間内に覚え切る

1年生の最初から3年生の12月まで競技かるたとそろばんをやっていました。勉強、かるた、そろばんのいずれかばかりをやるのではなく、1日の中でそれぞれに割く時間をあらかじめ決めておき、その限られた時間の中で完結させるようにしました。

勉強では、新しく習ったことはできるだけその授業時間内に覚えるよう意識。さらに、休み時間のたびにその日の授業内容を1限目から順に思い出すことで、反復して記憶を定着させていました。(栃木県立宇都宮女子高校・小川理緒)

新しく習ったことは授業中に覚える(写真はイメージ)

時間の管理を徹底した

高校生活で勉強とほかの活動を両立するため、日頃から時間の管理を徹底していました。高校3年間というのは自ら積極的に学び、吸収できる貴重な時間。そのため何事も早く終わらせることを心掛け、自分の興味のあることや勉強に対する時間を好きなだけ取れるようにしていました。(矢板中央高校・坂本萌生)

部活の合間にコツコツ勉強

1年生の最初から3年生の夏まで剣道部の活動をした。朝や夕方に剣道部のトレーニングや稽古があったが、休み時間や帰寮後に毎日時間を設けて勉強にも励んだ。試験から逆算して計画を綿密に立ててコツコツと復習に取り組んだ。(八代白百合学園高校・千代谷晴華)