高校時代を振り返り一番思い出に残っていることは? 今年の春に高校を卒業し、高校生活を通じてひときわ努力を重ねた高校生をたたえる「第25回高校生新聞社賞」を受賞した卒業生に質問をぶつけてみた。その中から10人の声を紹介しよう。(敬称略)

声優コンテストで決勝進出

3年生のときに出場した国際声優コンテスト「声優魂」です。将来は声優になりたかったのですが、声優という職業には簡単につけるものではないので、本格的に勉強する前に自分の実力を試したいと思い応募しました。大会では決勝大会に進め、少し自分に自信を持つことができました。(東海大学付属静岡翔洋高校・放送部・鈴木彩夏)

声優コンテストで決勝進出

クイズで切磋琢磨(せっさたくま)した日々

「東大王クイズ甲子園2021」で優勝を果たした1年後、同じメンバーで2連覇を目指して参加したことです。一度優勝を経験したからこそ感じる重圧に押しつぶされそうなこともあったけれど、仲間や監督と切礎琢磨する日々が楽しくて、大会当日を迎えると、そんな楽しい日々が終わってしまうことが寂しかったです。(栄東高校・クイズ研究部・笠井虹来)

演劇部の大会にボランティアとして参加

演劇部が関東大会に出場したとき、生徒会長としてボランティアで参加しました。重要な場面で役職を担う立場としてとても緊張しましたが、演劇部の皆さんも優しく受け入れてくれ、共に仲間として一つの作品を完成させられたことに大変喜びを感じました。(東京都立足立高校・山野真明)

地域のためにイベント主催

小学生の頃から自分の住んでいる地域のことやボランティア活動、体験活動が大好きです。高校生になって体験活動事業の企画や運営に携わるようになり、地域の子ども会の会員を招待してのウオーキングイベントの主催や、地域のまちづくりワークショップに参加しました。高校1年生の秋、主催したイベントの報告会、「地域探究プログラム」で文部科学大臣賞を受賞し、学校代表として地域のまちづくり説明会に出席しました。(不二聖心女子学院高校・芹澤愛香)

地域でイベントを主催

サンゴを育て移植

沖縄から送られたサンゴを育て、伊江島への移植活動を行いました。初めてのダイビングで最初は恐怖もありましたが、実際に海に生息するサンゴを見た時は「こんなにきれいなんだ」と感動すると同時に、「このサンゴを守らなければ」という気持ちになりました。自分たちの手で移植する活動を成功させるという貴重な体験ができたことは、3年間の中で1番印象に残っています。(玉川学園高等部・サンゴ研究部・松本桃華)

後輩と組んだソフトテニスの大会

ソフトテニス部で、自分が先輩になって後輩と組んでの初めての大会で結果が出ず、怖くなってテニスコートに立てなくなる時期がありました。だけど顧問の先生がメールで送ってくださった雑誌を見て、気持ちを切り替えられ……。結果が残せなかった次の大会で優勝できました。(尚絅高等学校・花田娃子)

コーチの言葉きっかけでインターハイ出場

走り幅跳びと三段跳びでインターハイ出場をめざしていました。しかし予選会の走り幅跳びではライバルの跳躍に圧倒されて自分の力を出し切れず、インターハイ出場ならず。翌日の三段跳びを前に、悔しい思いとショックで夜までずっと泣いてしまいました。そんな時、陸上仲間からのエールや、8年間陸上を教えてくれたコーチの「陸上の神様がついているよ」という言葉で切り替えることができました。周囲の支えもあって無事インターハイ出場を決められ、コーチが持っていた茨城県記録も更新できました。(水戸啓明高校・渡辺凛)

コーチの持つ記録を塗り替えた

コロナ禍の文化祭で奮闘

コロナウイルスの感染を防ぎ、生徒の皆さんに安心して文化祭を楽しんでもらうにはどうしたらいいか模索しながら準備を進め、感染者を出すことなく文化祭を終えられました。全校生徒の、人生で数回しかない貴重な文化祭のうちの1回を任せられているという責任感、初めてリーダーのようなポジションになることへの緊張などからつらくなることもありました。一方、無事に文化祭を終えられた達成感とうれしさ、周りの人が助けてくれる温かさも感じられました。(東京大学教育学部附属中等教育学校・沼田湊人)

3年間短歌を詠み続ける

1年生から3年生まで、短歌を詠み続けた。学校生活や日常のことを詠みました。短歌研究ジュニア賞を受賞したことが一番うれしかった。(大阪府立三国丘高校・船田愛子)

科学技術の研究大会でファイナリストに

3年生の12月に開催されたJSECという大会でファイナリストに選ばれました。そこで、他のファイナリストの研究のレベルの高さや熱意を感じることができました。学校では味わえないような空気を感じたことが印象深かったです。(山村国際高校・金子菜名子)