受験生は合格をつかむため、つらいこともたくさん起こります。先輩たちは、どのように乗り切ったのでしょうか。高校受験を経験した高校生に、受験期の楽しみやつらい気持ちの克服法について語り合ってもらいました。前回の記事はこちらから。(司会・構成 越沢琴奈)
成績が上がらずプレッシャー
―受験期、つらかったことは何ですか?
Bさん(1年女子) 「自分の努力の程度で同じ志望校の人たちと張り合えるのか」「勉強しても足りてないのではないか」と不安でいっぱいでした。弱気になって泣くことも多かったです。親や友達からのプレッシャーもありましたし……。
Aさん(1年女子) 夏休み後の模試で成績が上がらなかったことですかね。周りの子はみんな上がっていたので……。
Cさん(1年女子) Aさんと同じく、夏休み明けに思うように結果が出ず、焦っていました。
Dさん(1年女子) 夏休み明けってみんながんばるから、模試の結果はあまり急激に良くならないですよね。
C 勉強してもしても、余裕が生まれることはなかったですね。
A 確かに。私も「公立に行け」と父に押されていたので、落ちてしまった時のことを考えてしまったりしました。
B すごくわかります。経済的に第一志望の公立に受からなければならないという危機感がありました。
受験の苦しみは必ず終わる
―つらい時をどう乗り切りましたか?
B 模試だけを受けに行った塾の先生が「高校受験は期限の決まった努力」とおっしゃっていたことです。必ずこの苦しさから解放されると気付いて、心が軽くなりました。
D つらい時は無理に勉強しないで、休む方がどんよりした気持ちを切り替えられると思います。なのでリフレッシュを大切にしてました。その時間に救われてました!
A 休むのも大事ですよね! 私は友達と散歩に行くのが好きでした~。
C 「がんばっているんだから、絶対受かるよ」という塾の先生の言葉を思い出して、自分を奮い立たせていました。
A 私は「雲外蒼天(うんがいそうてん)」という言葉でした。雲を突き抜けた先には青空が広がっているという考え方に救われて、今でも座右の銘です。
B 初めて聞きました。いい言葉ですね。
自分へのご褒美を楽しみに
―そんな受験期ですが、楽しみや心の支えにしていたことはありますか?
C 私は塾に行くことでした。塾の友達と会っていろいろ話す時間がとても楽しかったからです。それがリフレッシュにもなっていました。
B 同じクラスの友達3人と休み時間に話して大笑いすることでした。とてもリフレッシュになっていたと思います。
A 私は自分へのご褒美を1週間に1回設けていて、それが楽しみでした。
―どんなご褒美を用意していたのですか?
A コンビニスイーツにどハマりしていたので、新作をチェックして買っていました。
B 確かに私も日々の食事やおやつは楽しみでした。
A 模試が終わった後はスタバのドリンクをご褒美にしていました。
―Dさんは何を楽しみにしていましたか?
D ラジオを聞くことです! 耳だけで楽しめるので、何か作業をしながら楽しめたのが良かったです。
―英語のリスニングの勉強にも役立つラジオですが、リフレッシュに使うこともあるのですね。
D そうですね。ラジオだと「ハライチのターン!」が一番好きでした! 今でもはまっています。主に芸人さんのラジオが好きでした。
A 芸人さんですか。絶対面白いですね。
C 私も「バナナマンのバナナムーン GOLD」などの芸人さんのラジオをよく聞きます。おもしろいですよね。他にも「安住紳一郎の日曜天国」や「SCHOOL OF LOCK!」を聞いていました。
B 笑うことは大事ですよね。
D つらい時も何も考えずに笑えたのがストレス発散になってました。
自分のペースつかんで前向きに
―これから受験に挑む中学生へアドバイスやメッセージをお願いします。
A 余計な不安をあおられないように、周りの人がどんなことをしているか想像しない。わからないときはわからないことを主張する。当日は何があってもいいように、時間に“超”余裕を持つ。そして、つらい時は好きな言葉や好きな曲を思い出して、常に前向きにがんばってください!
B つらい時に自分がほっと一息つき、気分が上がるようなご褒美、リフレッシュ方法を見つけてほしいです。ご褒美と勉強のメリハリをしっかりつけて、自分のペースで最後までがんばってください!
C きっと、思うように結果が出ずに苦しんでいる方もいると思います。1年前の私も同じでした。私が伸び始めたのは年明けの1月の終わりです。伸びる時期は人それぞれだと思うので、焦らずに自分のペースでがんばってください。自然と結果もついてきます。応援しています!
D 「受験のことを考えるだけでつらい」なんてこともあるかもしれません。でも、受験が終わってしまえば、つらかったことも案外忘れてしまいます。そのうち終わりは来ます。そして、高校受験は通過点に過ぎません! 踏ん張りつつ、がんばる自分を褒めることも忘れないでください。受験準備は早く始めれば始めるほど“お得”だと思うので、現在中学1、2年生の子も憧れの高校を探すことを超おすすめします!