高校生活で何かを極めたい。そんな思いで強豪ダンス部がある高校に入学したのですが、そこは憧れとは程遠い世界でした。部活選びにこだわりすぎた私の末路を紹介します。(高校生記者・ささおか=2年)
やりたいことができる高校を選んだ
私は高校を選ぶときに、自分がやりたいことにこだわりました。「新しいことに挑戦してみたい」「ダンス、演劇、留学のどれかがしたい」という思いにあてはまる条件で、ざっと高校を絞りました。
強豪ダンス部がある公立高校、小規模だが演劇部もあり短期留学もできる公立高校、国際科のある公立高校の3つに絞りました。
その中で「どうせ行くんだったら全国目指してみたい」くらいの感覚で、ダンス部のある公立高校への進学を決めました。
厳しすぎる上下関係にうんざりし退部
部活動は本当にダンス部にしか興味がなかったので、見学も仮入部も全てダンス部に行きました。
しかし、「部活中に先輩と話すときは必ず少ししゃがんで小声で話す」といった厳しすぎる上下関係、「LINEの返信では絵文字や感嘆符、疑問符を使ってはいけない」といった意味不明な部則……。そんな上下関係の厳しさから生まれた閉鎖的な空間に嫌気がさして、入部2カ月でダンス部をやめました。
高校選びはダンスにこだわりすぎてダンス以外のことを全く考えておらず、友人関係もダンス部で完結していたので、その後の高校生活には少し苦労しました。今はほかの部に入部しのんびりと活動しています。
部活をやめたときは意志の弱い自分にショックを受け、中3の頃に想像していた高校生活と全く違うことがなんだか悔しくなりました。
憧れが大きすぎ、期待しすぎた
私は高校生活への憧れが大きすぎて、全部うまくいくと期待しすぎました。
オープンスクールに行ってその高校の空気感が気に入り入学したけれど、実際の雰囲気は全く違ったと話す友人、家から一番近い所を選んで高校生活を楽しんでいる子もいます。
私はどれだけ楽しめるかは自分と環境、一緒に過ごすメンツ次第だと思っています。固執しすぎなければこだわるのもいいことだと思いますが、何かにこだわり過ぎず、「どうせ身一つで行くんだから」くらいの感覚でいいと思います。
高1の時は学校に行きたくない時期もありましたが、今は普通の毎日を過ごせています。本当に意外と何とかなっちゃうものと気づいたので、そこまで気負わず高校生活を楽しんでいきたいと思います。