皆さんは、漠然と「生きづらさ」を感じることはありませんか? 私は、自分のモヤモヤとした思いやストレスをため込まないように、定期的に自分の心をリセットするようにしています。この記事では、私が習慣にしていることや工夫していることをご紹介していきます。皆さんの心に少しでも寄り添えたらうれしいです。(高校生記者・桜いをり=2年)

【1】一人の時間を大切に

一つ目は「ひとりになれる時間を大切にすること」です。私は、大勢で遊んだ後や文化祭などのイベントが終わった後などは、どっと「人疲れ」してしまいます。翌日は、ひとりで趣味に没頭する時間を多くとったり、カフェやファストフード店に行ったりしてぼんやり過ごして、自分をねぎらっています。他にも、公園などを散歩したり、好きな音楽に集中したりするのもおすすめ。

一人でカフェに。ゆっくり過ごすことも大切。

自分の気持ちと相談して気分がのらない場合は、友達との付き合いを断ることもあります。人と一緒にいると気を遣い過ぎてしまう、気を張り過ぎてしまうという方は、時には「断る勇気」を出して、自分の心を必要以上にすり減らさないことも大切です。

【2】できたこと、良かったことに目を向ける

二つ目は「自己肯定感を大切にすること」です。私は、「自分はダメだ」と思えば思うほど、何もかもうまく進まず、他人の視線を過度に気にしてしまいます。そんなときは、その日できたこと、良かったことを思い出したり、スマホのメモアプリやノートに書き出したりしています。

実際の「できたこと」と「よかったこと」の日記。スマホに打ち込んでも、手書きでも好きなほうでOK。

「自己肯定感が低いのは、自分に求める理想が高いからだ」と発想を転換して、自分の気持ちを受け止めてあげることも大切です。しかし、私はネガティブな言葉をSNSに吐き出すことを絶対に控えています。理由は、しばらくたって自分の投稿を見返したときに「なんでこんなことを書いたんだろう」と自己嫌悪に陥ることを防ぐためです。

一度投稿した言葉は、デジタルタトゥーとして残ってしまうため、SNSへの投稿にはリスクもあります。どうしても誰かに気持ちを聴いてほしいときはいつ、どこで、誰が投稿した言葉なのか一切分からないアプリ「cotonoha」を使っています。

【3】楽しい選択肢を選ぶ

三つ目は「迷ったら自分が“楽”なほうを選ぶ」こと。私は、自分の心が「楽しい」と思えるほう、自分の気持ちをゆるめて、自分らしくいられるほうを選ぶことを大切にしています。

大変なこと、つらいこと、「なんで分かってくれないの?」と周りに不満を抱いてしまうことも、たくさんあると思います。私も、これまで何度も生きづらさを感じて、苦しい気持ちを抱えてきました。でも、心の持ち方を変えたり、逃げ場所や息抜きの方法をあらかじめ身につけたりしておくことで、その生きづらさをほんの少し、軽くすることもできます。

日頃から、自分の心を大切にしてあげてください。小さな心がけの積み重ねが、いつか、あなたの心を支える柱になるはずです。