数多くの映像作品で主演を務めてきた人気女優の杉咲花さんに、高校生記者がインタビュー。高校生たちから寄せられた「疲れが溜まったときのリフレッシュ方法」や「人前に立つと緊張してしまう」という悩みに、自身のエピソードを交えながら答えてくれました。(取材·山田悠樹=高校生記者、構成·中田宗孝、写真·渡辺秀之)

疲れたら料理してリフレッシュ

―高校生からの質問です。「勉強、学校行事、部活とやることがたくさんあって『疲れたな……』と感じることが度々あります。杉咲さんは疲れが溜まったとき、リフレッシュするためにどんなことをしていますか?」

私は疲れたときにこそご飯を作ることが多いです。よく作るのは筑前煮。煮物を食べるとホッとするんです(笑)

杉咲花さん(スタイリスト:小嶋智子、ヘアメーク:小澤麻衣(mod’s hair))
ご飯を食べると「よし、頑張ろう!」と前向きな気持ちになれるんです。思いきりリフレッシュしたい気分の時は、おいしいごはん屋さんに行って、ちょっと贅沢をしてしまいます。

―次の質問です。「私は人前で発表するのが苦手です。たくさんの人の視線を浴びても、緊張せず自分らしくいられて、堂々と話すためにはどうすればいいと思いますか」

私自身も学生のとき、すごく緊張しながらクラスメートの前で発表していたのですが、「まわりのみんなだって大勢の前では緊張するはずだから、きっと緊張しているのは自分だけじゃない!」と言い聞かせてみたら、気持ちが少し楽になりました。

楽しいごほうびで緊張を乗り越え

―現在の杉咲さんは、役者としてカメラの前で演技をし、公の場で話すこともあります。緊張をどのように克服したのでしょうか。

今でも緊張はしてしまいます。今回、参加させていただいた(劇場アニメ)「ぼくらのよあけ」では、沢渡悠真役を演じています。観てくださる方が悠真と一緒に冒険をするような気持ちで楽しめるような映画だと思うからこそ、重要な役どころにやはりプレッシャーがありました。

劇場アニメ「ぼくらのよあけ」より

ですが緊張感は時にいい方向へ作用することもあると思うので、あまり意識しすぎないようにしています。それから、そういった瞬間を乗り越えた後の自分へご褒美をつくってみたり。私の場合は、やっぱり食べ物(笑)。終わったら大好きなかき氷食べようとか。楽しいご褒美が待っていると思うと、なんだか救われることってありますよね。

―「ぼくらのよあけ」では声の演技でしたが、役者としての演技とは違いましたか。

たとえば、映像の中でキャラクターは走っているけれど、アフレコ収録時に私が実際に走ることはできない。映像を頼りに、声のみを使い走っているさまを表現するという難しさは、やはり映像の現場では感じることのできない部分だなと感じました。

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すぎさき·はな 1997年10月2日生まれ。東京都出身。2020年、NHK連続テレビ小説「おちょやん」でヒロインを演じる。主な出演作は、映画「湯を沸かすほどの熱い愛」、ドラマ「プリズム」など。

「ぼくらのよあけ」

2049年の夏。小学4年生の悠真(声:杉咲花)は、地球に大接近するという彗星に夢中になっていた。そんなある日、悠真の家で働く人工知能搭載型家庭用ロボットのナナコ(声:悠木碧)が未知の存在にハッキングされてしまう。悠真たちは、「二月の黎明号」(声:朴璐美)と名乗る、未知の存在から、とある極秘ミッションを依頼される。

配給:ギャガ/エイベックス·ピクチャーズ。10月21日(金)全国公開。(C)今井哲也・講談社/2022「ぼくらのよあけ」製作委員会