世界の高校生らが数学の難問を解いて競う第63回国際数学オリンピック(IMO2022)がノルウェーのオスロで開催され、日本代表として高校生6人が参加。沖祐也さん(兵庫・灘高校3年)が満点をとり、世界1位の成績で金メダルを獲得した。日本選手が1位になるのは、5年ぶり5人目、満点をとったのは13年ぶり4人目。
大会は7月6日から16日まで開催され、世界104カ国・地域から589人が参加した。参加要件は20歳未満で、大学教育を受けていないこと。海外では高校を卒業して大学入学前の選手が参加するケースも少なくない。日本選手は3年ぶりに現地に派遣された。
選手は2日間、合計9時間かけて6問を解く。規定によると、点数による上位12分の1に金メダルが、続く12分の2に銀メダルが、続く12分の3に銅メダルが贈られる。
日本選手の獲得メダルは次の通り(敬称略)。
- 沖祐也(兵庫・灘高校3年) 金メダル
- 北村隆之介(東京都立武蔵高校2年) 銀メダル
- 新井秀斗(東京・海城高校3年) 銀メダル
- 井本匡(東京・麻布高校3年) 銀メダル
- 三宮拓実(福岡県立福岡高校3年) 銀メダル
- 北山勇次(北海道・札幌市立札幌開成中等教育学校6年) 銅メダル
満点をとったのは沖さんを含めて世界で10人。金メダルとは別に表彰された。
オンライン参加した昨年、沖さんは銀メダルを、井本さんは銅メダルを獲得しており、ともに2年連続のメダル獲得。
日本選手全員がメダルを獲得するのは、10年連続。
国ごとの選手の合計点による国別順位をみると、日本は8位に入った。1位は中国、2位は韓国、3位は米国だった。
来年の第64回国際数学オリンピックは、日本で開催される。