学校の課題や受験勉強などで必ず壁になるのが、暗記です……。特に英単語は数が多く、覚えるのに苦労している人も多いのではないでしょうか。私が実践している、日常生活の中で英単語を覚えるコツを紹介します。(高校生記者・しのど=2年)
「へぇ」体験が記憶に残る
普段、SNSで見た情報や友達との会話の中で、「へぇ」と意外に感じた内容の方が覚えやすい、という経験はありませんか。私の暗記術は、その仕組みを使った方法です。
例えば、私は文章をWordで編集した時に「エクスポート」という機能を見つけました。英語では「export」です。機能から単語の意味を推測すると「何かを外部に出す」と考えられそうです。
実際に単語帳で調べてみると、「輸出する、伝える」という意味。「持ち込む、輸入する」を意味する「import」の対義語として紹介されていました。さらに、インターネット上でexportは「データを出力する」という意味でも使われていると分かりました。
疑問を持ち、仮説を立てて調べ「へぇ」と感じる経験をすれば、記憶に残りやすくなります。Wordの例のように、生活の中でどう使われているかが分かると、ニュアンスの違いも理解でき、受験や英会話の場面で役立つと思います。
日常で繰り返し触れる
「tension(テンション)=緊張」「recommend(レコメンド)=勧める」など、生活の中でよく目にする単語であれば、自然に復習できます。単語に関連する情報を増やし、「思い出すきっかけ」を作れば、語彙(ごい)力を上げていけます。
例えば、私の学校では『プログレス現代文総復習』など、横文字を使った教材が多いです。「『プログレス』ってどういう意味だろう?」と、疑問を持てるとよいです。英単語に限らず、日本語の語彙や歴史用語の暗記にも応用できます。
好きなものを活用する
趣味の時間も、単語の学習になります。私のお気に入りの暗記材料は、「曲の歌詞」「ゲーム用語」「アニメや漫画のタイトル」です。好きなものを軸にすると記憶に残りやすく、おすすめです。
例えば、『ハリー・ポッター』シリーズに出てくる呪文です。最も有名な呪文で、守護霊を呼び出して自身を守る効果を持つ「エクスペクト・パトローナム」はラテン語由来で、そのまま書くと「Expecto Patronum」となります。それぞれ英語にすると、「期待する」を意味する「expect」、「後援者」「保護者」を意味する「patron」です。
もちろん他の呪文の訳も、能力と合致していて面白いです。皆さんの暗記が少しでも楽になればうれしいです。
- しのど 放送部、JRC部、生徒会執行部所属。趣味はゲーム。ゲーム音楽やボーカロイドなど、電子音楽が好き。最近はラテン語を独学で勉強している。


















