女優として活躍する本田望結さん。現役高校生であり、フィギュアスケーターとしても精力的に活動を続けています。同世代からの「自分に自信が持てない」という相談に、熱いメッセージで答えてくれました。(文・中田宗孝、写真・幡原裕治)

勇気を出して自分を見つめて

―「自分に自信が持てずに悩んでいます。どんなことを心掛け、行動すれば、自信を持てる自分になれるでしょうか。アドバイスをください」

自信が持てない理由が分かれば良いですよね。こんな自分が嫌だからとか、これが原因で…なんてことが必ずあると思うので、それを見つけて克服したいですよね。

本田望結さん(スタイリスト:田中トモコ(HIKORA)、ヘアメイク:牧野裕大(vierge)、衣装協力:ailéFanM、貼るだけピアス Leange、AGU、お世話や)

―自分が足りないなと感じている部分を顧みるのは、誰しも気持ち的にためらってしまいそうです。

それでも自分自身を見つめ直すのは大事だと思います。高校生は、進学や将来の夢といった、先の人生を考える大事な時期。ただ前を見据えるだけじゃなく、今までの自分をきちんと振り返って、過去の後悔など、出来ていなかったことを自覚したうえで、どんな大人になりたいかじっくり考えて、自信に繋げていけたらと思うんです。

 

それは、私自身にも言えること。私も自分を振り返るっていうのは怖いなと感じていて、できれば見て見ぬふりをしたいんです…。けど、しっかり見つめるようにしています。

体育祭でみんなと競争したい!

―高校3年生になった本田さんですが、残りの学校生活の中でやりたいことはありますか。

私の学校では、コロナ禍で2年間、体育祭が行われていません。私は走るのが大好きなので、体育祭で学校のみんなと競争したいです! 高校生って、大人になって振り返ると青春の1ページだし、大事な期間だなと思っています。だから一日一日を大切に過ごしていきたいですね。

 

 

観客のホラー体験を盛り上げて

―ホラー映画「きさらぎ駅」で女子高生役を演じました。撮影では、観客がその場にいるかのような疑似感覚を体験できる「FPS(一人称視点)」や、細かいカット割りを減らして1回のシーンをずっと撮影し続ける「一連撮り」といった手法を用いて、ホラー作品の恐怖感を演出しています。演じてみていかがでしたか。

「一連撮り」は、通常の撮影よりも長い時間カメラを回し続けるので、私たち役者の緊張感がすごいんです! 役者同士の動きはもちろん、撮影スタッフさんたちとも息を合わせるのも重要になってきます。何度も何度もリハーサルを重ね、本番に臨んで、「OK」となったときの達成感はすごかったですね。

また、セリフやリアクションの“間”のとり方も独特で、「ホラーの間」を学ばせていただきました。

 映画「きさらぎ駅」より

―「ホラーの間」とは、どんな演技なのでしょうか。

普通のお芝居であれば、リアクションなどをカメラの前で自然に表現できるかが大事なんです。例えば、誰かに驚かされたら0.1秒で驚くとか。監督からは、「お客さんに『今、何が起こったの?』と思わせたらダメだ」と、伝えられていました。今作では、観客に物語の状況を理解してもらうために、「ホラーの間」が必要になってくるんです。

何かが起こって、すぐ驚きたくなるのをグッと我慢して、カメラが私の方にしっかり戻ったら驚く。普通のお芝居なら0.1秒で反応するところを2秒間待つ。驚くのを2秒も待っていたら、本来NGなのですが、今作では、その間が役者に求められていました。難しいお芝居でしたが、「ホラーの間」の効果で、とても臨場感のある映像に仕上がったと思います。

ほんだ・みゆ 2004年6月1日生まれ。京都府出身。子役として芸能活動を始め、2011年に出演したドラマ「家政婦のミタ」で大きな注目を集める。女優に加え、フィギュアスケーターとしても活躍。主な出演作は、映画「ポプラの秋」「母と暮せば」など。

「きさらぎ駅」

大学で民俗学を専攻する堤春奈(恒松祐里)は、卒業論文の題材に“神隠し”を選んだ。そして彼女は、ある神隠し体験をしたという葉山純子(佐藤江梨子)のもとを訪ね、当時の出来事を聞くことに。純子は、高校生の宮崎明日香(本田望結)らとともに、この世に存在しないはずの「きさらぎ駅」に降り立ったときの恐怖体験を語り始め……。配給:イオンエンターテイメント/ナカチカ。6月3日(金)より全国公開。(C)2022 「きさらぎ駅」製作委員会