私は生理不順で、高校生になって初めて産婦人科に行きました。現在受けている治療や、感じたことなどを伝えたいと思います。同じ症状の人や、産婦人科に行きづらいと悩んでいる人の役に立てばと思います。(高校生記者・甘さひかえめ=3年)

生理不順、量も多く心配募り…

私が生理不順だと感じたのは、中学2年のころでした。母と相談して様子を見ることにし、その時は病院には行きませんでした。私自身、中学生で産婦人科に行くのは気が引けました。

生理不順で産婦人科に(写真はイメージ)

しかし生理が来ない期間が長く、来ても出血量が多いことが続きました。高校生になっても生理が安定せず、だんだん心配になってきたので、産婦人科に行くことにしました。1人では不安だったので、最初は母に付き添ってもらいました。

「来てくれてよかった」治療で改善

先生には「早めに治しておいた方がいいことだから、来てくれてよかった」と言われて安心しました。血液検査で甲状腺のホルモンが少ないことがわかり、薬を処方されました。きちんとした生理周期を作るために「カウフマン療法」という治療もはじめました。

飲んでいる薬

カウフマン療法とは、ホルモン剤で本来の生理周期を疑似的に作り出す治療です。「3週間薬を飲み、1週間は休薬期間」を1セットとします。薬は毎日同じ時間に飲む必要があります。私は忘れないようにアラームをかけています。

現在は治療で定期的に生理が来るようになりました。将来のことを考えると、高校生である今、治療ができてよかったと思います。

病院での待ち時間に読む本

 高校生は行きにくいイメージ変えたい

私は最初、生理が来なくて楽だと思っていました。しんどい思いをしなくてすむし、「生理」というだけでその日の気分が憂鬱(ゆううつ)になるからです。

しかし、将来自分が妊娠したくてもできないなど、大変な思いをすると感じました。「産婦人科は恥ずかしい」というイメージがあり、高校生には行きにくい場所だと思いますが、女性にとって必要な治療を受けられる病院なので、そのようなイメージがなくなるにはどうすればいいのか考えていきたいと思います。