「男子に生理の話をするのはタブーですか?」。高校生新聞オンラインでは、「男子に生理で体調不良だと伝える是非」を問う、高校生の声を紹介した。この記事に対して、読者から寄せられた声の一部を紹介する。

「生理で体調が悪い」と男子に伝えるのはタブーですか?
■男子部員に「生理で体調不良」だと報告

私は生理が重い方で、周囲にも症状を伝えるようにしています。部活は女子部員が私1人。円滑なコミュニケーションのため、生理のことは男子にも話し、部内では生理の話をするのが自然になっていました。
■新入部員は生理の話題を「タブー視」
新たに入部した女子部員は、生理を話題にすることに抵抗がある様子。彼女は生理を話題にすることが「恥ずかしい」「禁句」「マナーに欠ける」と考えて、話題にするのは嫌だと伝えてくれました。
■どうすればよかったの?
社会では生理の話題がタブー視される場面も多いです。私は部内でも彼女がいるときは生理の話題を避けるようになりました。この対応が良かったのかはわかりません。みなさんはどう思いますか?(美久・高校2年女子)
詳しくはこちら

美久さん(2年)は、男子部員に「今日、生理で少し体調が悪い」と話すと、「どのくらいつらいの?」「生理でつらいとき、僕にできることを教えてほしい」など反応があるなど、自然に生理の話題を会話にできる雰囲気だったという。

「伝えたところで体調は良くならない」けれど…

記事を読んだゆんゆんさん(1年)は、伝えるのは良いと思うが「男子に言ったところで体調が良くなるわけでもないし、生理を替わってもらえもできないので、わざわざ伝えない」。

生理について男性全員が適切に把握しているとは限らない……

なゆみんさん(3年)は、「タブーではないけれど実際に男子には生理の話を伝えにくい」と感じている。「以前、昨年の能登半島地震の際に目についた、男性のXのポストが怖かったんです。『ナプキンは一日1個で足りる』『おしゃれだから僕もちょうだい』など……からかう感じで嫌悪感がありました」。男性には理解されないという思いが強くなったという。

「理解がある男子」になら

ほえーるさん(2年)は、誰でも構わず伝えるのでなく、関係性を鑑みながら人を選んだほうがよいと指摘。「体調を心配されたり、体育を休んでいる理由を聞かれたりした場合のみ答えるなど、あまりオープンにしすぎない方が良いと思う」

たれパンダさん(1年)も同様に、「悪ノリをしたり、周りに言いふらしてしまったりするタイプの男子であれば、広められて恥ずかしい思いをしてしまうかもしれない」と懸念を示す。

腹痛、頭痛、気持ちの落ち込み、吐き気……人によって生理痛に差がある。重度の症状に苦しむ人は周囲の理解も必要(写真はイメージ)

タブーじゃない、でもストレートには伝えない

だが、たれパンダさん自身の周りの男子は生理に対する理解があり、伝えた方が気遣ってくれる人もいるという。「伝えることをタブーだとは思いません。私は直接的に言うのはちょっと恥ずかしいので、『今、お腹痛いんだよね』と遠回しに伝えています」

しまりすさん(1年)は、「生理は生き物の自然現象なので、恥ずかしがるのは自分たちを産んだ母親にも失礼な気がするからタブーではない」とするが、自身は伝え方に気を配っている。「積極的に話そうと思う内容ではないので、生理という単語を出さず『腹痛』『ちょっと体調が悪い』などオブラートに包んで表現することが多いです」

生理はタブーではない。だが、男性全員が配慮してくれるとは限らない。伝え方や伝える相手を考えたほうがよいという意見が多く挙がった。

あなたも「他の高校生に意見を聞きたいこと」をお寄せください

高校生の読者のみなさんが、他の高校生に意見を聞いたみたいことを募集しています。あなたが具体的にどんな経験をして、今はどんな状況なのか、何を高校生に聞きたいのかをLINEアカウント「高校生新聞編集部」宛に送ってください。

メッセージの最初に「意見聞きたい」と書き、学年・性別・ペンネーム(希望者のみ。お名前・アカウント名は掲載しません)も明記してね。

※記事では、読者の方に読みやすく、分かりやすくするために、投稿の趣旨を変えない範囲で短くしたり、表現や表記を添削させていただいたりする場合があります。記事で紹介させていただく場合は編集部から連絡します。