Sexy Zoneの中島健人さんは、多くの映画やドラマで主演を務め、俳優としても活躍しています。そんな中島さんが、進級・進学など4月から新生活を迎えた高校生から寄せられた「部活と勉強の両立が大変……」「男の子がシャイな時どうすれば?」という悩みに答えながら、エールを送ってくれました。(文・中田宗孝)
女の子からきっかけ作ってみて
―女子生徒から中島さんへ質問です。「最近の男の子はシャイで、女の子とあまり関わろうとしないように感じます……。女の子は男の子が勇気を出すのを待っていればよいですか? それとも女の子が行動したほうがよいと思いますか?」
男子がアクションを起こしてくれない? ……まずは男子たちに「何してんの!」って言いたくなるよね(苦笑)
男子たちがシャイなようであれば、女の子たちの方から強めにアクションを起こしていただけると助かりますね。10代後半の男子って、そういう面もあるっていうのは分かる。女の子の方から仲良くなるきっかけを作っても、全然良いと思います。ただ僕だったら、自分から積極的に女の子と仲良くなるために行動しますよ!
ためらわず人に頼ろう
―続いて……「部活と勉強の両立が大変です。中島さんは学生時代、お仕事と勉強をどのように両立していましたか?」
僕は中学3年生からこのお仕事を始めていて、授業を早退して仕事場に向かうこともありました。自分の身を削りながら学校と仕事の両立をしていて、やっぱり大変でした。
自分ひとりで頑張ろうとすると、精神的にも体力的にも限界がきてしまう。なので僕は、人に頼ります。大学生のとき、課題のレポートを書き終えているけど、提出日は仕事の日と重なっていることがありました。そんなときは、友人に自分のレポートの提出を頼んでいました。
人に頼るって、心情的に意外とためらいがち。だけど、気を楽にして、本当に大変なときは誰かを頼ってみてください。
役作りでキラキラオーラ封印
―主演を務めるNetflix映画「桜のような僕の恋人」では、恋人が難病に冒されてしまう青年・晴人を演じます。撮影場以外でも演じる役柄がずっと憑依(ひょうい)するタイプですか?
元々、憑依型の役者ではあると思います。今作は中途半端な心構えで取り組みたくない気持ちが強いんです。約3カ月間の撮影中はずっと「晴人」でいないといけないと思っていて、私生活も“もっさりとした”晴人として過ごしていました。
ただ、アイドルでもある僕にとっては難しいことだったかも。僕は、周囲のみなさんからキラキラしたイメージを持たれることが多いです。今作の撮影時期に僕を見かけたファンの方が「なんか地味だな……」と感じてしまったら、「それはゴメン!」って思います(苦笑)
このときは自分を飾ることなく地味で普通でしたから。
―今作への情熱が伝わってきます。
「桜のような僕の恋人」に出演して、僕自身の何かが変わるだろうと思っています。何が変わるかは漠然とはしているんですが、この作品は日本に限らず全世界の方が視聴することができる。日本のラブロマンスを世界の方々に楽しんでいただきたいです。
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なかじま・けんと 1994年3月13日生まれ。東京都出身。2011年、5人組アイドルグループ「Sexy Zone」のメンバーとしてデビュー。「ケンティー」の愛称で親しまれている。グループ活動と並行して、俳優として活躍。主な出演作は、ドラマ「未満警察 ミッドナイトランナー」、映画「心が叫びたがってるんだ。」「ニセコイ」など。
Netflix映画「桜のような僕の恋人」
同名ベストセラー恋愛小説を実写映画化。晴人(中島健人)は、諦めかけていたカメラマンを目指すために再びカメラを手にした。彼を夢へと突き動かしたのは、好意を寄せる美容師の美咲(松本穂香)の存在だった。そんな晴人の情熱に美咲の気持ちが動かされ、やがて2人は恋人同士となる。幸せもつかの間、美咲が「人の何十倍も早く老いていく」難病を発症してしまい……。動画配信サービス「Netflix」にて全世界独占配信中。