リス山さん(高校1年・女子)は、父の気分に左右される日々。そこから学んだことを生かして、子どもが安心して相談できる環境作りをしたいと話します。

私の家族は全員父が嫌い

両親と兄、姉と暮らしています。貧しくはなく、裕福なわけでもなく、ごく普通の家庭です。幼い時から大抵の物は買ってもらえたし、ご飯も食べられたし、母は特別じゃなくても褒めてくれました。そんな私の家では家族全員「父が嫌い」です。

川に映った空。友達と河原を散歩していて撮影

私が保育園のとき、父はアルコール中毒になって入院し、その後2度目の入院をしました。短気でプライドが高くて、自分の思い通りにならないとすぐにキレます。

私の家は父を中心に回っています。食器を使うと怒るから、喉乾いても水が飲めない。先にお風呂入ったら怒るから眠いけれどお風呂に入れない……父母の相性も悪く、いつ母が父を怒らせるか分からなくて、いつもビクビクしています。

3月に撮った月。空を見るのが好きでこの写真を撮った

子どもが安心して相談できる環境作りをしたい

「父のことが嫌い」なんて言ったら、「育ててもらっているのに」とか「誰のおかげで生まれてこれたと思っているんだ」とか言われるかもしれません。でも、私はこんな思いをするぐらいなら、生まれてこない方がよかったと心の底から思います。

今、私がしたいのは、子どもが安心していつでも相談できる環境を作ること。なぜなら、今、私は相談できる人がいないから。だから、ここでこうやって自分の思いを書けることが本当にうれしいです。私の経験で、誰かを助けられたらいいなと思っています。(高校1年・リス山)

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