皆さん、夢や目標に向かって努力していると思います。私の友人、笑里奈(えりな)ちゃんもその一人で、「歌ってみた動画」をSNSに投稿しています。TikTokのフォロワーは4万人を越えています。そんな笑里奈ちゃんの活動についてインタビューしました。(高校生記者・めいけん=1年)

物心ついたときから歌ってた

―どんな活動をしているの?

主にTikTokInstagramに歌っている動画を投稿してるよ。物心ついた時から歌ってた。TikTokは1年前からやっていたけど、本格的に始めたのは4カ月前から。優里さんのベテルギウス、レオ、シャネルさんの君に贈る歌のカバーなど、いろいろな動画をUPしてる。

@elina_desu1209 リクエスト沢山来るので、もう1回歌ってみました!#ベテルギウス #優里 @yuuri_music_official #アカペラ ♬ オリジナル楽曲 - 笑里奈(Elina)

弱点を探して分析、SNSも研究

―どんな練習をしているの?

まず自分の声を録音してみて、自分の声を知ることから始めたよ。弱点を探してみるんだ。高い音を歌っているときに顔が苦しそうに見えないように表情を意識したり、低い音を出すのが苦手だったから安定するように練習したりしてるよ。

高校1年の笑里奈ちゃん

でもとにかく歌っては録音して、「ここが改善できるな」と何度も声を分析していくことでだんだん良くなっていった。

あとはただ歌って投稿するだけじゃなくて、TikTokで評判が良かった画角や天気をチェックしてSNSを研究することで、みんなに知ってもらうための法則性があるか常に調べているよ。

常に弱点を探して改善していく

―大変だったことは?

まず親に反対されたことかな。勉強と両立できるかと言われて、落ち込んで音楽をやめたいと思った時期もあったよ。フォロワー数に伸び悩んだ時期があったことも大変だった。

―どう乗り越えたの?

有名なYouTuberの方から「若いうちにできることがあるから、期限を決めてやっておいた方がいいよ」、5月に合格したオーディションの事務所の社長さんから「自分の人生は自分で決めろ」と言っていただいたことで、反対されているけど自分の人生だから夢に向かって頑張ろうと思えたよ。伸び悩んだ時期は、撮影する画角を変えてみたり、恥ずかしがることをやめて歌ったよ。

文化祭でも歌った

―苦労したことは?

毎日投稿! 1時間生配信をしていたんだけど、塾もバイトもある中で、時間を作ることに苦労したな。

ギターの弾き語りもする

―つらかったことは?

アンチかな……。コメント欄とかDMに送られてくるのが精神的につらかった。

でも、社長さんや親交のあるアーティストの方から、「アンチがくることはバズるということ。さらに伸びるんだよ」と言っていただいたことで心が楽になったんだ。

学校での撮影。髪型を変えたりして工夫している

歌で誰かを笑顔にできる

―この活動の魅力は?

自分の歌で人の心を動かすことができる喜びを感じられること! 今まで画面の向こうにいた人に出会えることも魅力だと思うな。続けてて良かったって感じたよ。

―活動していて良かったことは?

私の歌を聞いてDMやLINEにメッセージを送ってくださった時!

ファンの方のコメントを見るのが楽しみ。自分の歌で誰かを笑顔にしたり涙を流すほど心を動かしたりできるんだなって感じたことだよ。あとは初めて声をかけてもらった日の、7月31日をうれしくて覚えてるな。好きなことをして幸せになったりお金を稼ぐことができたりするのは恵まれているのだなと思った。

音楽でたくさんの人を感動させたい

―今後の目標は?

実は両親がベトナム人で、自分も国籍はベトナムなんだけど、ベトナムと日本をつなげるアーティストになりたい。国籍は変えずにね。

今はコロナ禍だからみんなの前で歌うのが難しいけれど、音楽でたくさんの人を感動させたいな。小学校の卒業式で言った、「聞く人に笑顔と感動を与えられる歌手になりたい」を実現させたい。それで、歌手で生きていくんだ。自分に夢を与えてくれた芸能人、歌手のように、次は自分がテレビを見ている人に勇気を与えたい!

江の島でも歌っているのでチェックしてください!

【取材後記】高みを目指し研究する姿がすごい

学校に行きながら投稿を続けるのは簡単なことではないし、一生懸命活動していながら悪口を書き込まれることもあると思います。そんな中、夢に向かって活動し続けているのは、「歌手になりたい」という強い思いがあるからだと感じました。高みを目指して研究し続けている姿は同い年とは思えなかったです。

一見、目標をかなえるのは難しいようでも、自分なりに分析して努力を続けていけば、望む方向に物事が進んでいくと思います。インタビューを通して、改めて目標に向けて諦めずに挑戦していきたいと思いました。皆さん、ぜひ「笑里奈」をチェックしてみてください!