皆さんには人生を救ってもらった恩人はいますか? 私の恩人は学校の先生です。いじめられていた私を支えてくれました。書くのに勇気がいるのですが、もし同じように苦しんでいる人がいたら、少しでも役に立てばという思いで書きました。(かふぇレモネード=3年)
中学校でいじめ被害「学校に行きたくない」
私は中学生のときに不登校になりかけました。クラスでいじめを受けたからです。無視や笑い声、SNSでの名前がわからないようにした陰口など……。
みんなの笑い声は、全部私を笑っているようでした。助けてくれる子もいなくて、裏切られて、もう死んでしまいたいと思うようになっていました。
登校途中の駅のホームで毎日、「電車に飛び込みたい、誰か殺してくれないかな」。そんな死にたいけど勇気が出なくて死ねないという状況が、しばらく続きました。
とうとう耐えられなくなり、母に「学校に行きたくない」と人生で初めて言いました。
頼っていいよ、教室行かなくてもいい
「学校でいじめられている」
そう言うと、母は根掘り葉掘り聞くことはせずに、学校に休みの連絡を入れてくれました。
「先生に話してもいい?」
母にそう言われて、少し悩んでからうなずきました。次の日学校に行って、面談のとき先生は私にこう言いました。
「世界中みんなが敵に見えるよね。でもね、私は絶対味方だから。迷惑かけたくないとかそんなこと考えなくていい。頼っていいよ」
私を救う言葉を的確にもらえました。それまでいじめられていることを誰にも言っていませんでした。1人でどうにかしようとして、誰にも迷惑かけたくないと思っていました。
「出席日数が足りなくなっちゃうから学校には来てね。でも教室に行かなくてもいいよ。今日無理そうだなって思ったら、教えてね。別室用意するし、課題も用意する」
そう言ってもらったおかげで、無理して行かなくていいのだ、逃げ場はあると気持ちが楽になりました。勇気を出して相談してよかったと泣きました。人前で泣くのは好きではなかったけど、止まりませんでした。
逃げる場所がある、先生がいる
私は次の日から、前日よりは前向きな気持ちで学校に行きました。
また何かされても、逃げる場所はある……。中学を卒業するまでいじめは続きましたが、休むことはせず毎日学校に行きました。先生がいてくれたからです。
現在、かつての私と同じように悩んでいる人もいるかもしれません。勇気を出して、誰かに相談してみてはどうでしょうか? 世界中が敵ではなく、あなたの味方は絶対にいます。
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