2021年に流行した言葉を決める「現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」。ノミネートされた30候補のうち、中高生の間で流行していた言葉はどれでしょうか。高校生新聞では、LINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしてくれている読者の中高生のうち、202人に11月にアンケートをしました。寄せられた声の一部を紹介します。(編集・越沢琴奈)

ノミネートされた30候補のうち、流行った言葉は?

今年「新型コロナウイルス」「東京オリンピック」に関する言葉が多くノミネートされた

新語・流行語大賞にノミネートされた30候補の中から、「周りで流行したと思う言葉」を選んでもらいました。1位から10位を中高生のコメントともにご紹介します。

1位 副反応 63.9%

今年、地域や年齢ごとに接種がスタートした新型コロナウイルスのワクチン。その副反応はニュースやSNSなど、さまざまなメディアで取り上げられました。中高生の間でもたくさん話題に上がったようです。

■副反応が話のネタに

学校で友達と「副反応どうだったー?」などたくさん話していました。(みさきち・中学2年)

■コロナ禍あるある:ワクチンの副反応で学校を休む

新型コロナウイルスのワクチンを打つときは「ワクチン打つから副反応で明日休むかも~」と友達に話していました。クラスでも副反応で休んでいた人がいました。(めいけん・高校1年)

学校の友達は、「ワクチンの副反応出て学校休めないかな~」とよく言っていました。学校でお休みの人がいると、先生が「ああ、〇〇さん副反応で休みね」ということも多くありました。(きょもち。・高校2年)

2位 SDGs 51.0%

2015年に国連の会議で定められた国際的な目標であるSDGs(持続可能な開発目標、Sustainable Development Goals)。メディアに取り上げられるだけではなく、授業で扱う学校もあったようです。

■「SDGsに触れる機会が多かった」1年

学校でSDGsに関係したレポートを提出したり、SDGsのボードゲームを開催したりと、SDGsに触れる機会が多かった。(ちょんまげ・高校2年)

■「18個目の目標」を考えた

SDGs は学校の授業で18個目の目標をみんなで考えました。すべての人が活躍できる世界、空を守る、若者の政治への興味などいろいろな案が出ました。(めいけん・高校1年)

3位 マリトッツォ 49.5%

「マリトッツォ」とは、ブリオッシュというパンに生クリームを挟んだスイーツです。現在はコンビニやパン屋などでも手軽に買えるようになりました。

マリトッツォ

■英語の授業で使われていた

マリトッツォが英語の授業で使われて「本当にはやっているんだな」と感じました。(三笠・中学2年)

■学校終わりに食べた

学校終わりに友人と食べに行ったりしました。(のんの・高校3年)

■学校の近くに売っていた

学校近くのパン屋さんで売っていました。(マシュマロ・高校1年)

4位 うっせぇわ 48.0%

「うっせぇわ」は歌手のAdoさんが歌う楽曲です。インパクトのある歌詞やミュージックビデオは多くの人をとらえました。カラオケで歌う中高生も多かったのでは?

■「とりま、うっせぇわ歌っとく?」

カラオケで「とりま、うっせぇわ歌っとく?」という感じで使っていました。(すーりん・高校1年)

■小言の返事に

よくお家にいる時に親から小言など言われると妹が使っていました。学校でも流行っていました。(ソア・中学3年)

5位 ウマ娘 45.0%

「ウマ娘」は実在の競走馬を擬人化した異世界のキャラクターたち(ウマ娘)を育成し、レースなどを行うスマホゲームのことです。アニメや漫画でもウマ娘たちの世界を楽しめます。中高生の間ではゲームだけではなく、主題歌なども流行しました。

■主題歌で踊って盛り上がり

主題歌の「うまぴょい伝説」を運動会で使用したり、クラスで競馬が流行したりと、性別関係なくクラスみんなで盛り上がりました。(ラピスラズリ・中学3年)

学校の文化祭で、他クラスがウマ娘の「うまぴょい伝説」を踊っていて、とても盛り上がりました。(moon・中学3年)

5位 推し活 45.0%

好きなアイドルなど自分の「推し」を応援する活動が「推し活」です。コロナ禍で対面のライブが難しくなった時期は、オンラインライブ配信やオンラインでのグッズ販売などで推し活に励むなど変化もあったのだとか。

■「何してるの?」→「推し活してるの~」

推しのグループの曲を聴いてる時に「何してるの~?」と聞かれたら「推し活してるの~」って言います(笑)(にんじん・高校1年)

「推し活」の一環として、好きなジャニーズの出演するテレビをチェックしたり、同じグループのファンの子と話したりしました。ジャニーズのファンは前々から推し活をしていたと思います。(めいけん・高校1年)

7位 変異株 42.6%

「新型コロナウイルスの変異株が世界各地で発見された」という情報が各メディアで取り上げられました。言葉として使った人は少なかったようです。しかし、テレビなどで知り、不安を覚えた人は少なくないのではないでしょうか。

■テレビでよく見かけた

「変異株」という言葉はずっとテレビで流れていた気がします。(リボン・高校3年)

8位 黙食/マスク会食 42.1%

「黙食」「マスク会食」いずれも感染症対策をしつつ食事をする際の新しいマナーです。「黙食」は必要最低限の会話のみで黙って食べることです。「マスク会食」は食べるときはマスクをとり黙って食べ、話すときはマスクを着けてから話す、という風に会食をすることです。中高生のお昼休みにもこの新マナーが適用されていたようです。

■黙食チェックに先生が見回り

お昼時間に学年の先生が「黙食してください」と言いながら廊下をうろうろしています。先生は「先生たちもめちゃくちゃお腹すいてる中見回ってるから、教室覗きに来た時、『また来たよ』とか思わず、応援してね」と言っていました。(すたーあにす・高校1年)

9位 ピクトグラム 31.2%

言語の壁を越えて絵で伝える「ピクトグラム」。東京オリンピックの開会式の際に競技のピクトグラムのまねをするパフォーマンスが行われ、注目が集まりました。

■オリンピック関連の話題の一つに

オリンピックの話をしていたときに話題に上がりました。(なね・高校2年)

10位 イカゲーム 30.2%

「イカゲーム」とはNetflixで配信されている韓国ドラマです。世界中で大人気となりました。中高生の間では、作中に登場するゲームや世界観をまねすることが流行ったようです。

■ジャージ着て「だるまさんがころんだ」

今年の文化祭で、私たちのクラスはイカゲームの世界観を再現した装飾を作りました。(夏蜜柑・高校2年)

みんなで体育の時間にジャージを着て「だるまさんがころんだ(編集部注:作中で登場人物が行うゲームの一つ)」をしました!(みみ・中学2年)