2021年度の大学入試より、大学入試センター試験にかわって新たに導入された「大学入学共通テスト」。2度目の実施となる22年度入試で押さえておきたいポイントを、河合塾教育研究開発本部の近藤治さんに聞きました。

共通テストとは?

 

正式名称は「大学入学共通テスト(以下、共通テスト)」といい、各大学が独立行政法人「大学入試センター」と共同で実施する試験です。

出題はマーク式ですが、知識や解法の暗記のみで解答できるような問題はセンター試験よりも全般的に減少。資料やデータ、グラフなどの読み取りが重視され、思考力や判断力が問われる出題が多くみられる傾向にあります

国公立大学の一般選抜では、多くの場合、1次試験のような位置づけとなる「共通テスト」の得点と、大学ごとに実施される「2次試験(個別学力検査)」の得点の合計で合否が判定されます。そのため、国公立大学の一般選抜を受験する人は、原則として共通テストを受験しなければなりません。

私立大学でも、共通テストの成績を利用する「共通テスト利用方式」を設定している大学は数多くあります。コロナ禍以前は、私立大学を志望する人の場合、センター試験に出願はするものの実際には受験しないというケースも少なくありませんでした。

しかし、2022年度入試は新型コロナウイルスの感染拡大により一般方式の試験実施が困難になった場合、私立大学でも共通テストの成績をもとに選考が行われる可能性があります。私立大学の一般方式を受験予定の人も、共通テストに出願している場合は必ず受験しておきましょう。

 

 

2022年度の日程や時間割は?

2022年度の共通テストは、2022年1月15日(土)16日(日)の2日間にわたって実施されます。受験教科等の登録内容が記載された確認はがきは2021年10月下旬、受験票等は2021年12月中旬までに到着する予定となっています。

試験当日の時間割は下記の通りで、自分が志望する大学が指定する教科・科目を選択して受験します。

 

なお、疾病・負傷などのやむを得ない理由で受験できなかった人のための「追試験」、悪天候や自然災害などで本試験が実施できなかった場合の「再試験」は、いずれも2022年1月29日(土)、30日(日)に予定されています。

昨年度の平均点と傾向は?

 

2021年度の平均点は、その前年度のセンター試験よりも高くなりました。共通テスト施行2年目となる2022年度は問題の難易度が上がることが予測され、平均点は下がる可能性が高いと言えます。

目標としていた点数がとれなかったとしても、他の受験生も点数が伸びていない可能性が高いため、「自分だけが点数をとれなかったわけではない」と冷静に判断することを心がけましょう。

受験が間近に迫るこれからの時期は、新しいことに手を広げるよりも、苦手分野を確実に克服していくことが大切です。過去問や模試を有効活用しながら、苦手分野での失点をいかに抑えるかを意識した学習に取り組むようにしてください。

 

近藤治さん
 
 
学校法人河合塾教育研究開発本部主席研究員。河合塾入塾後、教育情報分析部門で大学入試動向分析や進学情報誌の編集に携わる。教育情報部部長、中部本部長などを経て、2021年4月から現職。マスメディアへの情報発信、生徒、保護者、高校教員対象の講演を多数実施。
 
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