女優や声優として活躍する福原遥さん。常に柔和な姿勢で笑顔を絶やさず、楽しく仕事に取り組むことが良いパフォーマンスを生む秘訣(ひけつ)だと語ります。そんな福原さんが、高校生たちからの悩み相談に丁寧にアドバイスを送ってくれました。(文・中田宗孝 写真・西村満)

自分が喜ぶことをしてあげよう

―福原さん宛てに届いた高校生たちからの質問です。「部活や勉強、課外活動と、やらなければならないことに追われる毎日です。福原さんは、忙しい毎日を元気に過ごすためにどんなことに気をつけたり、工夫したりしていますか?」

まずは忙しく取り組んでいる時間を「楽しむ」気持ちを忘れない様にしています。「部活が大変だな」と感じていたら、入部したての頃のワクワクしていた自分を思い返してみて! 「あの頃みたいに楽しもう!」という心持ちが大事だと思います。

福原遥さん(ヘアメイク・池上豪、スタイリスト・山本隆司)

そして、忙しい自分のために、自分が喜ぶことをしてあげましょう。私の場合は、「オフの日に友だちと遊ぶ約束をする」「焼き肉を食べに行く」「少しぜいたくをしてマッサージ屋さんに行く」といった「ちょっとしたご褒美」を作るようにしているんです。「楽しみなその日まで頑張ろう」ってなりますよ。

デートは直接誘ってほしい

―次は男子高校生からの悩みです。「気になる異性を映画に誘いたいです……。福原さんなら、どんな誘われ方をされたらうれしいでしょうか?」

そうですね……もし私が高校生だったら、放課後に2人で一緒に帰りながら誘われたいですね。「土曜日、空いてる?」「映画、一緒に観に行かない?」みたいな。

頑張って勇気を出し、直接伝えて誘ったほうがいいよ! 女の子も直接言ってもらったほうが絶対にうれしいと思うな。

あと事前に、相手の子が好きな映画のジャンルをさり気なく聞いておくといいかも知れませんね。私的には、やっぱりラブストーリー。一緒にキュンキュンできるのでオススメです!

「自分なら大丈夫」何度も言い聞かせ

―オーディションでオリジナルアニメ映画「フラ・フラダンス」の主人公・日羽役を射止めましたね。

オーディションはとても緊張しましたし、参加直前まで「無理だ、無理だ」と考えてしまうんです。緊張を少しでも和らげるために「自分なら大丈夫!」と何度も言い聞かせて臨みました。

自分の配役が決まってからは、日羽のキャラクター写真を台本に貼って、収録の準備をしていたんです。家でアフレコの練習するときも彼女をイメージしながら声が出せるように。

福原遥さん

―福原さんは、声だけの演技をどのように取り組んでいるのでしょうか。

ドラマ作品での演技よりも、ささやきや息づかいを分かりやすく表現しようと意識しています。

「フラ・フラダンス」の監督からは「ありのままの声で」と伝えられていたので、他のアニメ作品でキャラクターを演じるときよりも声を作り込まず、私自身のナチュラルな声でアフレコしました。

声だけで感情を表すのは難しく、技術が必要な部分もあるのですが、アフレコの収録現場で私が大切にしているのは「声に気持ちを乗せる」こと。今作でも日羽の思いが観てくださる方々に届けられるように、気持ちの籠もった声を収めました。

福原遥さんのサイン色紙を1人にプレゼント! 

高校生新聞編集部LINE公式アカウントとお友達になってから、「福原遥さん色紙希望」と明記の上、「学校名・学年・性別・記事の感想」をメッセージに書いて送ってね。応募資格は高校生・中学生に限ります。1月19日締切。当選者には編集部からメッセージでお知らせします。

フラ・フラダンス

福島県いわき市に実在するレジャー施設のダンシングチーム(通称:フラガール)の活躍を描いたオリジナルアニメ映画。高校を卒業した夏凪日羽(声:福原遥)は、新人ダンサーとして「スパリゾートハワイアンズ」に入社した。日羽は、姉のようなフラガールになることを目標に掲げ、同期入社のダンサーたちとステージデビューを目指すのだが……。

配給:アニプレックス。12月3日(金)より全国公開。

(C)BNP, FUJITV/おしゃれサロンなつなぎ

 

ふくはら・はるか

1998年8月28日生まれ。埼玉県出身。子役として芸能界デビュー。以後、ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」など、多くの話題作に出演。アニメ「キラキラ☆プリキュアアラモード」「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」など、声優としてのキャリアも積む。また、歌手、YouTube動画公開など多方面で活躍。現在、主演ドラマ「アンラッキーガール!」(読売テレビ・日本テレビ系)が放送中。