今年生まれた赤ちゃんに多い名前は――。ベネッセコーポレーションは11月2日、「たまひよ 赤ちゃんの名前ランキング」を発表した。1月から9月までに生まれた子どものうち21万1039人の名前を集計した。コロナ禍の中で男女ともに、変化や目新しさより堅実さや安心感のある名前が選ばれる傾向という。女の子でも、男の子でも人気な「ジェンダーフリー」の名前もランクインした。

女の子は、「陽葵」(主な読みは「ひまり」)が6年連続で1位。「太陽のように明るく」「向日葵のようにまっすぐと」といった願いが込められているようだ。

同数で昨年5位の「紬」(つむぎ)が初の1位となった。コロナ禍の中で「人や縁をつむいでいってほしい」などの願いが込められたほか、漢字の意味としての賢さや根気強さなどに魅力が感じられているようだという。

ベスト10のうち5つを占めた1文字の名前が人気なのが最近の傾向だ。

2021年に生まれた女の子の名前ランキング

※カッコ内は主な読み

  • 1 陽葵(ひまり)
  • 1 紬(つむぎ)
  • 3 凛(りん)
  • 4 芽依(めい)
  • 5 葵(あおい)
  • 6 陽菜(ひな)
  • 7 澪(みお)
  • 8 莉子(りこ)
  • 9 結菜(ゆいな)
  • 10 杏(あん)
  • 11 結月(ゆづき)
  • 12 咲良(さくら)
  • 13 琴葉(ことは)
  • 14 結衣(ゆい)
  • 15 彩葉(いろは)
  • 16 結愛(ゆあ)
  • 17 詩(うた)
  • 18 咲茉(えま)
  • 19 心春(こはる)
  • 20 凪(なぎ)

2021年に生まれた男の子の名前ランキング

男の子の名前の1位は、4年連続で「蓮」(主な読みは「れん」)。読みの音の響きや、蓮(はす)の力強く美しいイメージが人気の理由とみられるという。2008年から14年連続でトップ3に入る人気だ。

2位の「陽翔」(はると)は、明るく元気に育ってほしい」「どこまでも羽ばたいてほしい」などの由来が挙がった。

10位の「暖」(だん)は、2018年は207位だったが近年急上昇している。「暖かい心を持ってほしい」という願いに加え、読みの響きのよさも人気の理由とみられる。

5位までは昨年と同じ名前だった。女の子同様、1文字の名前が人気だ。

2021年に生まれた男の子の名前ランキング

※カッコ内は主な読み

  • 1 蓮(れん)
  • 2 陽翔(はると)
  • 3 蒼(あおい)
  • 4 樹(いつき)
  • 5 湊(みなと)
  • 5 朝陽(あさひ)
  • 7 碧(あお)
  • 8 大翔(ひろと)
  • 9 律(りつ)
  • 10 暖(だん)
  • 11 伊織(いおり)
  • 12 陽向(ひなた)
  • 13 颯真(そうま)
  • 14 湊斗(みなと)
  • 15 悠真(ゆうま)
  • 16 蒼空(そら)
  • 17 大和(やまと)
  • 18 結翔(ゆいと)
  • 19 陽太(ひなた)
  • 20 颯(はやて)

ジェンダーフリーな名前が人気

「あおい」は、女の子、男の子をあわせた読みランキングで1位(男の子の読みでは9位、女の子では5位)だった。男の子では「蒼」「碧」「葵」など、女の子では「碧」「葵」「葵衣」などがあてられる。「ジェンダーフリー」な名前として人気という。読みランキング2位の「ひなた」も性別を問わず人気の読み。男の子の読みでは8位で「陽向」「陽太」「陽大」など、女の子では22位で「ひなた」「陽咲」「陽葵」などがあてられた。

ランキングの詳細は「たまひよ」の公式サイトに掲載されている。