薬剤師は医薬品全般における豊富な知識を活かし、病気の治療や健康維持に欠かせない「薬」を取り扱う専門職だ。ここでは薬剤師が実際に行う仕事内容や活躍の場、報酬などについて具体的に解説しよう。

 

薬剤師の仕事内容

薬剤師は医師の処方箋にもとづく調剤や患者への薬の飲み方・注意点などの指導、薬の飲み合わせのチェックやアレルギー歴や過去の服薬記録の管理をしている。処方箋に疑問点があれば医師に問い合わせることも必要だ。

病院では薬や点滴、注射薬の調整・管理などの他、患者個人に適した投与量を決定するなど重要な役割を担うケースや、通院が難しい患者に対して訪問指導をすることもある。ドラッグストアでは医療用医薬品から一般用医薬品まで薬を管理・販売し、症状にあった薬を探すなどの相談にも対応する。

就職先で多いのは?

 

 

薬学教育協議会がまとめた薬学出身学生の就職動向調査結果報告によれば2020年3月、全国の6年制課程の卒業生1万363人のうち82.7%の8574人が就職した。

就職先としてもっとも多いのが薬局の4814人。就職した卒業生の56.1%に当たる。続いて病院・診療所(薬局、臨床検査)の2056人(24.0%)、医薬品関連企業およびその他の企業が945人(11.0%)、行政機関が253人(3.0%)と続く。

また薬剤師の資格を必要としなくても身に付けた知識が生かせる職場で働いている人も少なくない。

給与はどのくらい?

 

厚生労働省が発表した「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、2019年の薬剤師の平均年収は562万円、男女別にみると男性が601万円、女性が536万円だった。

一方、国税庁が行った同年の民間給与実態統計調査によると給与労働者の平均年収は436万円。男性540万円、女性296万円となっている。これらの調査結果からわかる通り、薬剤師の給与は一般より高い水準となっている。

どんな人が向いているの?

医学の進歩は著しく、新薬の登場や法改正など薬を取り巻く状況の変化は目まぐるしい。そのため、常に新しい知識や情報を学び続ける姿勢が必要だ。

また、薬剤師は薬の服用の仕方や効果を患者に説明し、薬の効果が出ているか、副作用は起きていないかをフォローする役割も担う。近年では他の医療者と協力して患者の治療に当たることも増えているため、高いコミュニケーション力が求められる。

さらに、薬の量を間違えたり、よく似た名前の薬品と取り違えれば取り返しのつかない事態を招くかもしれない。薬剤師には几帳面さや慎重さが求められる。

★薬のスペシャリスト薬剤師や研究者がめざせる大学
昭和薬科大学(6年制)
広島国際大学(6年制)
明治薬科大学(4年制・6年制)
星薬科大学(4年制・6年制)