今年(2022年)で、創学120周年を迎えた明治薬科大学。長い歴史の中で優秀な卒業生を輩出してきた。医療・薬学のさまざまな分野において、最先端の研究を進めている同大学の、薬学科(6年制)と生命創薬科学科(4年制)それぞれの学びのポイントを紹介する。

 

高い就職率と国家試験合格率

明治薬科大学の就職率は10年連続95%以上、薬剤師国家試験の合格率も91.9%を誇る。その理由は実践力を身につけることができるカリキュラムと1年次から実施される体系的なキャリア教育にある。

就職活動をサポートするキャリア支援課職員による個別相談もあり、学生一人ひとりに対する支援が手厚いのが大きな特徴だ。また創学以来、3万7000名以上の卒業生を送り出してきたことによる社会とのネットワークも大きな力となっている。

 

 

 

薬剤師と研究職 異なる進路を見据えた2つの学科

6年制の薬学科と4年制の生命創薬科学科の2学科を擁し、それぞれ異なる学びを提供している。薬学科は専門性を身につけ薬剤師としての高度な専門性を身につけることを主眼に置き、生命創薬科学科では薬のスペシャリストとしての研究能力を養うことに注力する。

薬学科【6年制】

7つの独自研修プログラム:薬学科では、国家試験受験のために必須となる薬学実務実習(薬局・病院)に加え、7つの独自研修プログラムを用意している。7つのコースから選択し、約4ヶ月間の実習・演習で専門性を磨き、将来に向けた土台づくりをじっくりと行うことができる。

 

◆社会で活躍する薬学科の卒業生を紹介!

春日依蕗さん・薬学科卒業

【病院薬剤師】

病院薬剤師としての日常業務は、患者さんの内服薬や注射薬の調剤、抗がん剤の調製、病棟での服薬指導などがあります。これらすべてを正確かつ迅速に行うため、多忙な毎日ですが、その中で「多くの人に頼られている」というやりがいを感じています。特に服薬指導は、人と話す基本的マナーから、患者さんの薬に対する疑問や不安への対応まで、在学中の事前実習や実習現場で時間をかけて習得した経験が大いに役に立っています。また、医師や看護師からの疑義対応も職務のうちです。「A薬とB薬は同時服用が可能か?」「錠剤を粉末にして服用したい」など細かい質問も多く、それらに適切に回答できる深い専門知識があれば、さらなる信頼関係を構築できると思います。今後は認定薬剤師や大学院での学位取得などを視野に、今できる病院薬剤師の業務に対して努力し、全力を注ぎます。

 

生命創薬科学科【4年制】

薬科学総合実習・演習:薬学部の研究室は生命科学系と創薬化学系に大別される。3年次前期にはそれぞれから2つずつ選び、合計4つの研究室をローテーションして自分の専門分野を決める準備をする。後期には前期の実習での体験をもとに1つの研究室を選択し、そこで長期間のプレ卒業研究に従事して、将来携わりたい研究分野を見定める。

 

◆社会で活躍する生命創薬科学科の卒業生を紹介!

加藤あゆみさん・生命創薬科学科卒業

【製薬会社品質管理部門】

製薬会社で注射剤の品質管理を担当しており、薬剤に雑菌やカビの混入がないか、細心の注意を払って試験しています。現職は在学中の研究とは違う分野ですが、企業説明会を通じて「この仕事は患者さんへ“日常”という最高のプレゼントを届けられる」という会社の想いを強く感じました。それは薬の副作用で苦労した経験を持つ私の心に響き、当社を選びました。私が行う試験が患者さんの使う薬の安心安全を支えているため、責任とともにやりがいも感じる毎日です。研究室では、ゼミ発表を通じて人前で話すスキルと研究のスケジュール管理能力を磨いてきたことで、仕事の報告会や日々のタスク管理も戸惑わずに済みました。分野が違うため入社後も勉強を続け、今では専門性の高い会話も理解できるようになりました。今後も勉強に励み、遅滞のない正確な業務をめざします。

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提供:明治薬科大学