世界の高校生らが化学の難問を解いて競う第53回国際化学オリンピック日本大会(IChO 2021 Japan)が7月25日から8月2日までオンラインで開催され、日本代表4人は、3人が銀メダルを、1人が銅メダルを獲得した。文部科学省と日本化学会などが3日、発表した。
大会は、大阪の近畿大学での開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大のため、オンライン開催となった。85カ国・地域から312人が参加し、5時間の理論試験に臨んだ。例年実施している実験試験はとりやめた。参加者はオンライン上の分身となるアバターを作って国際交流も深めたという。メダルは、金を全体の上位10%に、銀を次の30%に、銅は続く30%に与えられる。
日本代表4人の成績は次の通り。(敬称略)
- 小池佑弥(こいけ・ゆうや、名古屋市立向陽高校 3年) 銀メダル
- 竹本隆弘(たけもと・たかひろ、洛南高校 3年) 銀メダル
- 西浦洸平(にしうら・こうへい、京都府立園部高校 3年) 銀メダル
- 一瀬陽日(いっせ・はるひ、東京都立小石川中等教育学校 5年) 銅メダル
トップは中国選手だった。
日本は2003年から毎年代表を派遣している。代表生徒は国内大会で選抜される。日本代表全員がメダルを獲得するのは18年連続だ。
2022年の54回大会は中国の天津で開催される。