9人組男性グループ「Snow Man」のメンバーとして活躍中のラウールさん。映画や舞台など個人活動にも精力的に励み、主演を務めた映画「ハニーレモンソーダ」では人気者の高校生を好演した。同作の撮影エピソードを語る中で、「もっと成長したい」「毎日を大切にしたい」と、挑戦し続ける18歳の素顔を見せてくれた。(中田宗孝)

「男子でもときめくシーン」演じた

―映画「ハニーレモンソーダ」で主人公の高校生・界(かい)を演じます。どのように役づくりをしましたか?

この映画は少女漫画の実写化なので原作を読み込みました。そこで描かれる界君の言葉や行動が演技の参考になったんです。

ラウールさん演じる界

撮影前には監督と話し合いを重ねました。例えば原作に細かい描写がないようなシーン。「このとき、界君だったらどんな言葉を掛けるだろう。どう行動するだろう」と、僕と監督でお互いに想像し合うような話し合いで役に近づけました。

劇中には、男子の僕でも胸がときめくようなシーンがたくさんあります。僕が演じてはいるんですけど、完成した映像を客観的に見ると不思議な気持ちにさせられます。照れてしまいますね(笑)

僕だってコンプレックスはある

―界が寄りそうヒロインは、「自信のない自分を変えたい」と願っています。彼女と同じ悩みを抱える高校生に、ラウールさんならどんな言葉を掛けますか。

非の打ち所がない人間っていないと思うんです。何かにコンプレックスを感じていて、変わりたいと思っている。僕自身も全然ありますね。

僕の場合は「今の自分をもっと成長させたい」と悩むことがあるんです。でも、自分自身を見つめ直すってすごく難しくて……。だから自分を一番近くで見てくれる人、頼れる存在に悩みを打ち明け、意見を求めています。(Snow Manの)メンバーなら目黒(蓮)君に。

―目黒蓮さんとはどんな会話を交わしたのでしょう。

僕が撮影に入る同時期に、目黒君も映像作品の個人仕事があったんです。それぞれ初めての現場で挑戦することもある。そのころよく2人で散歩しながら「お互い、いいモノを残せたらいいよな」って声を掛け合っていましたね。

だけど、目黒君には「こんな演技をする、こんなシーンがある」みたいな細かい内容は伝えてなくて。完成した映画を楽しみにしてもらいたいなって気持ちがあったんです。

胸がときめくシーンがたくさん

 

「一日一日が貴重な日」と思って

―撮影期間にも別の仕事が重なっていたと思います。忙しい中、どのように集中力を保っていたのですか。

僕はいつも「一日一日が貴重な日なんだ」と思うようにしているんです。今日という日を忘れたくない、大切にしたいと思うと行動が変わってくる。

「ハニーレモンソーダ」の劇中には、高校生役の僕らが海ではしゃぐシーンがあります。こんな青春は自分の人生では体験しないだろうなって特別な思いを抱いて演技しました。撮影の日々はきっと今後も思い返すんだろうな。 

2003年6月27日生まれ。東京都出身。2020年、9人組男性アイドルグループ「Snow Man」の一員としてCDデビュー。俳優としての主な出演作は、ドラマ「決してマネしないでください。」、映画「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」。7月9日公開の「ハニーレモンソーダ」で映画単独初主演を飾り、同作主題歌はSnow Man「HELLO HELLO」に決定した。

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映画「ハニーレモンソーダ」

累計700万部突破の少女コミックの実写映画化。いじめられていた過去の自分を変えようと自由な校風の高校に入学した石森羽花(吉川愛)。そこで彼女は、レモン色の髪をした人気男子生徒・三浦界(ラウール)と出会う。自由奔放な性格の界は、なぜか自らを「石森係」と称して羽花の世話を焼き始めて……。配給:松竹。7月9日より全国公開。(C) 2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会(C)村田真優/集英社