新型コロナウイルスと闘う日々。皆さんは何を思い、どのように過ごしていますか。首都圏に住む私が中学3年生、ちょうど高校受験に奮闘していたころ、ウイルスは日本でも猛威を振るい始めました。見えない敵を目の前にして私たち高校生がどのような毎日を送ってきたか、お伝えしたいと思います。(高校生記者・はまこ=2年)

突然の休校、味気ない中学の終わり

忘れもしない2020年2月28日。この日は私が中学校で生活した最後の日です。卒業式までのカウントダウンが教室に掲示され始めた頃でした。昼休みのあと、私たちは突然次の日からの休校を告げられたのです。

そのときはもう何も考えられなくて、もう中学校に通うことはないという事実を受け止めることができなかったことを覚えています。

不安が大きい時はいつも空を見上げて気持ちを落ち着かせます

その日から2週間の自粛生活を経て迎えた卒業式は、なんとも味気ないものでした。しかし、友達と会える日々は当たり前ではないことを実感し、縮小されはしたものの無事卒業式を行えたことに喜びと感謝の気持ちを抱きました。

想像と違う高校生活の始まり、つまらない…

しかし、高校生活はそう簡単には始まりませんでした。

4月に予定されていた入学式は中止され、1カ月は家にこもり、高校から出された課題をこなす毎日。この時が一番つらかったです。外に出られないこと、家族以外の誰とも会うことのない日々は私にとってかなりの苦痛でした。

5月にやっと行われた入学式、迎えた場所は家でした。6月に分散登校が始まるまではZoomやYouTubeなどを用いたオンライン授業が行われました。毎日パソコンの前で授業を受けるのは、想像していた高校生活とは似ても似つかなくて、つまらないと思うことが多かったと思います。

行事の中止、部活の禁止、不安がつきまとい

それから何度か休校になることはありましたが、今では基本毎日学校に通っています。

しかし繰り返し発令される緊急事態宣言、その影響で急に行事が中止になったり、部活を行うことができなくなったり、学校が休みになったり…。不安は絶えません。

友達と遊んだり買い物に行ったり、高校生の間にしかできないことをしたい。ですが、いつも頭の片隅にあるのはコロナへの不安です。

正解が分からない日々、それでも前を向いて

何が正解なのかわからない。どうすることが正しいのかわからない。多くの人が感じていることではないでしょうか。それは私たち高校生も同じです。

「受験が終わったらご飯食べに行こうね」「みんなでディズニーに行こう!」。どれもかなわないまま1年半が経ちました。いつまでマスクをつける生活が続くのだろう、いつになったらみんなで思い切り遊べるのだろう。弱音を吐きたくなることもたくさんあります。

1日も早く以前の日常が戻ってくることを願い、今自分にできることを精一杯やりたいと思います。