勉強も部活も頑張るために、睡眠って欠かせないですよね。でも、忙しい時期にはついつい睡眠をおろそかにしがちです。高校生はどのくらいの睡眠時間をとっているのでしょうか? また、ぐっすり寝るためにどんな工夫をしているのでしょうか? LINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしてくれている読者の高校生5月にアンケート。寄せられた605人の声をグラフをまじえて紹介します。(編集・越沢琴奈)

高校生は何時に寝てる? 「24時前後」が半数

まず、就寝時間について聞きました。

「21時ごろ」から「深夜3時」ごろまで、選択肢の中からいつもの就寝時間に近いものを選んでもらいました。

高校生の就寝時間は何時ごろ? 

最多は「24時ごろ」

最も多くの高校生が選んだのは「24時ごろ(22%)」。次いで前後30分にあたる「23時30分ごろ(16%)」「24時30分ごろ(15%)」も多くいました。アンケートに回答してくれた高校生の半数ほどが「24時前後」に就寝していることがわかりました。

早めに寝てる派も

24時前後よりも早い時間に就寝する人も全体の4分の1ほどいました。「22時台」(10%)、「23時ごろ」(13%)に比べて「21時台」(1%)に就寝する人は少ないようです。

深夜2時以降が約1割

一方、「25時(深夜1時)以降」に就寝する人も一定数いました。「25時(深夜1時)ごろ」が11%、「25時30分(深夜1時30分)ごろ」が5%、「26時(深夜2時)ごろ」が5%、「27時(午前3時)以降」が2%でした。

睡眠時間はどのくらい? 「6時間」が最多

次に睡眠時間について、「4時間以下」から「9時間以上」の間を30分ごとに分けて、最も近いものを選んでもらいました。

高校生の睡眠時間は何時間くらい? 

6時間くらいが最多

「6時間くらい」が21%、「5時間30分くらい」が16%、「6時間30分くらい」が14%と、「6時間前後」の睡眠時間がとれている人は半数ほどでした。

比較的睡眠時間をとれている人は、「7時間くらい」が15%、「7時間30分以上」の睡眠時間をとれている人が11%ほどいる一方で、「5時間くらい」は13%、「4時間30分以下」の睡眠時間しか取れていない人も10%いました。

睡眠時間、8割が「足りない」

次は、今の睡眠時間で足りているか聞いてみました。

その結果、8割の高校生が「今の睡眠時間では足りていない」と思っていることがわかりました。足りていると感じている人も2割はいるものの、多くの高校生が「もっと眠りたい!」と感じているようです。

睡眠時間足りている?

ぐっすり寝るコツは? みんなのアイデア

最後に、睡眠時間が足りなくなりがちの中でもぐっすり寝るためのコツを聞いてみました。一部をご紹介します。

スマホとの付き合い方を見直す

多くの方が紹介してくれたのが寝る前にスマホやパソコンをいじるのを避けることでブルーライトを浴びないことです。ついいじってしまうことのないように寝室やベッドにスマホを持ち込まないようにしたり、いじるとしてもブルーライトカットの機能をつけるなど工夫したりすることで、寝る前にブルーライトを浴びすぎないようにしているようです。

寝る前はスマホを見ない

寝る1時間前はスマホやテレビを見ないで、ブルーライトを浴びないようにしています。(3年・長野県)

夜寝るときにスマホをベッドに持ち込まない!(2年・東京都)

夜、布団でスマホを触るときはナイトシフト(iPhoneのブルーライトカット機能)を使っています。(3年・大阪府)

寝やすいコンディションに体を整える

寝るときや寝る前に、目や体を温めるのも効果があるようです。お風呂に入るタイミングや寝るときの服装などに工夫アリです。

体温調節しやすい服で

私は寝返りをよくする方で、布団がどこかに飛んでいって、夜中に寒い思いをすることがよくあります。

だから、ぐっすり寝られるように服を重ね着して、暖かくして寝ています。今から夏になるので、体温調節をしやすいように薄着を1、2枚着て寝るつもりです!(1年・滋賀県)

風呂で体を温める

寝る1時間前くらいに風呂に入ったり、カレーを食べたりして、体温を高めて寝るときにちょうど冷めるように行動します。あとは、目が特に疲れている日は蒸しタオルなどで目を温めています。(3年・埼玉県)

ホットアイマスクをよく利用しています。勉強の後に目を休ませ、寝つきやすくするためです。何度でも利用可能な小豆のホットアイマスクが経済的にも毎日使えて便利です。他には、寝る前に歌詞のない大好きなクラッシックを聴いたりしてリラックスしています。勉強の効率と睡眠の質を上げるために、基本スマホは家に帰ってから使いません。(3年・長野県)

寝る時間2時間前くらいに入浴すると、(入浴時間を1時間と見て)入浴後1時間後くらいに眠気がでてくるので、すんなり寝ることができます。(2年・埼玉県)

ストレッチでリラックス

また、寝る前のちょっとしたストレッチもぐっすり睡眠に効果がありそうです。

暗い照明にして呼吸を意識

寝る前に電気をオレンジ系の色の一番暗くまで落とした状態で、呼吸を意識しながらストレッチをするようにしています。(3年・大阪府)

柔軟を必ず寝る前にすると、落ち着きます。

前屈、開脚、大臀筋周りなど、考え事をしながら布団の上でゆっくりしています。元は、開脚できるようになりたいと思って始めたのですが、今ではストレッチをしないとぐっすり眠れません(笑)(1年・兵庫県)

悩みを持ち越さない

ふと不安なことや明日のことを考え始めて寝付けなくなることがある人もいるのではないでしょうか。解消のために、考え事や明日の予定をはっきりさせておくのも一つの方法です。

悩みごとは紙に書きだす

悩み事などを紙に書き出してから寝ると、不安で寝付けないことがあまりなくなります。(3年・三重県)

楽しみなことを考える

寝る直前に読書をする、布団に入って目をつぶりながら明日以降の楽しみなことなどを考えます。(1年・沖縄県)

明日のシミュレーションをばっちりと

明日の準備(体操服とか)をしっかり用意して不安を取り除きます。(2年・兵庫県)

明日何時に起きてまず何をするか、具体的にイメージして脳内でシュミレーションしてから寝るようにしています。(1年・愛知県)

自分なりの眠くなるルーティーン

上記以外にもこんな方法でぐっすり寝つけるようにしている人もいました。

普段眠気を誘うものを活用!

英単語帳などを見ると授業で眠くなってしまうのと同じように、眠くなるので快眠できます。(2年・京都府)

素数を一つずつ数えていく。

2、3、5、7、11、......、277、279、281、で気づいたら寝ている(3年・愛知県)

時間を決めて睡眠時間をしっかり確保

「この時間帯は寝る」と決めた時間は寝るようにするとぐっすり眠れる時間になっていく気がする。(2年・東京都)

怖い夢を見ないように

ぐっすり眠るためというより、怖い夢をみないようにするおまじないをしています。寝るときに枕(もしくは寝ているときに自分の後頭部が当たる場所)を3回優しく叩いています。

怖い夢を見ると中々寝付けなくて悩んでいたのですが、母から教えてもらい実践するとすぐにぐっすり眠れました!(2年・兵庫県)

これは自分にもできそうだ、という工夫があれば、寝付けないときにぜひ実践してみてくださいね!

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