対面で話すときより、コミュニケーションをとるのが少し難しいLINE。ちょっとしたすれ違いでトラブルが起こってしまうこともしばしば。時には深刻な問題が起きることもあるようです。 LINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしてくれている読者の高校生・中学生322人に、4月にアンケートを実施。寄せられた声の中から、トラブルの事例や、スムーズなやりとのための工夫を紹介します。(編集・越沢琴奈)
LINEでトラブル「ステータスメッセージに悪口」
実際に身の回りや自分自身に起こったLINEのトラブル、こじれたり、困ったりした経験を教えてもらいました。
その中でも多かった「既読無視や未読スルーに関するトラブル」に関しては別の記事にまとめているので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね!
今回は、そのほかのLINEトラブルの一部を紹介します。
対面での話し合いと違い、文面で進むLINEでのトークでは伝えたいことが伝わらず困ったり、逆になんでも言いすぎてトラブルに発展してしまったりするようです。
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LINEでケンカ、ステータスに悪口
LINEだと顔を合わせない分なんでも言えてしまうから、一度価値観の違いからけんかになったことがあります。個人チャットで心無い言葉をお互いに発してしまったり、酷いときにはステータスメッセージに悪口を書いてしまったり。
そんなときは相手と会って話して、意見を交します。そうしているうちに「こんなところは私が悪かったね」などと反省すると共に、良好な関係を築けるようになりました。
その相手とは今も仲良くしていて、けんかしていた頃の話は笑い話になっています。(高校1年・ふぅたん)
言いたいことが伝わってなかった
部活動紹介で使う動画を各部の部長さんに作ってもらうように頼んだとき、説明することが多すぎて、書いたはずなのに一番大事な締切日が伝わっていませんでした。(高校3年・海)
グループLINEのトラブル スクショ拡散、悪口書かれ…
グループLINEでの悪口が人間関係のこじれる原因となることもあります。
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LINEのスクショが拡散
友だちの体験談ですが、彼女のLINEのスクショが、その本人がいないグループLINEで拡散されていたり、悪口が書かれていたりしていました。
私はとりあえず画面を録画して、担任に相談しました。当人同士で話し合って、解決したらしいです。(中学2年・Super Boyz)
グループで悪口、いじめ…
元々私たちのグループは5人以上のグループでした。あるとき、グループのひとりが「○○ちゃんうざくない?」ってグループLINEで言ったことに対して、みんなが賛同し、その子がいないグループLINEを作りました。
裏で悪口を言われ、いじめられた子がグループを抜けたら、最初に悪口を言い出した子は新たなターゲットを決め、同じ事をしていました。私も最後の方でそういう事をされましたが、ある程度他の子とLINEで連絡をとることができたし、まだ新入生だったので、新しい友だちと仲良くすることで距離を取ることができました。
いじめの主犯の子はその後も残っていた2人と仲良くしていましたが、2人とも愛想が尽きたようで、今では主犯の子は別の友だちと仲良くしています。要するに当初のグループは自然消滅したわけです。(中学2年・タピオエ?★*゚)
話しかけすぎて煙たがられ
話しかけすぎるのも相手を困らせる一因となります。ただ、困っている場合は直接伝えないとさらにこじれてしまうかも……。
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告白断った人から頻繁にLINEが…
LINEで告白されて断ったけど、「LINEは続けたい」と言われ、申し訳ない気持ちもあって続けていたら、どんどん実際に話すときと違ってきて「こんな人じゃなかったのに……」という気持ちになりました。
LINEの通知がイヤになるくらい困りましたが、共通の友だちに、「〇〇(私)は好きな人がいるからこれ以上LINEするのはうっとうしがられるんじゃない?」と言ってもらいLINEを終わらせてもらいました。やっぱりちゃんと直接話した方がいいなと学びました。(高校1年・あこりー)
話しかけすぎちゃった
明らかに私に非があるけど、友だちに話しかけすぎて煙たがられたこと。友だちがちゃんと注意してくれたから、それからはLINEを必要なときだけにして送る回数を減らしました。(高校2年・歐)
LINEには友だちとのトークや知っている人同士のグループだけではなく、オープンチャットという匿名でグループでの会話を楽しめる機能があります。この機能を使用する中でのトラブルも寄せられました。
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オープンチャットで「荒らし」に遭遇
LINEの「オープンチャット」という機能を利用していたとき、「荒らし」と呼ばれる人が入ってきて意味不明な発言や、自分勝手な行動ばかりしてチャット内が混乱して対応が大変でした。
そのオープンチャットの管理人さんをメンションして、強制退会の機能を使ってもらい、チャットから荒らしを追い出すことで解決しました。(高校3年・イタイタ)
イラっとするLINE「真面目な話の途中でのww」「度が過ぎるスタ連」
トラブルの原因となる、むかつく、イラっとするLINEはどのようなものなのか聞いてみました。
文面だけの会話では気持ちが伝わりづらく、対面であれば気にならない何気ないひとこともイラつく原因となるようです。
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「は?」「しらん」…イラっとする言い方
文面だと、相手の気持ちが分からないから、少し冷たい言い方に聞こえることがあります。「は?」とか、「しらん」などの言い方で言われたりするとイラっとします。(高校3年・K)
こっちは真面目なんだけど
真面目な話の途中で「wwww」や「笑笑」などが送られてくるとき、「相手はその話に重要さを感じていないんだな」と思って嫌になります。(高校3年・ういろ)
また、度が過ぎる連絡や逆にLINEを見ていることは分かるのに、連絡がなさ過ぎることもむかつくLINEの原因となるようです。
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度が過ぎるスタンプ連投やめて
煽ってくるものや、スタ連(=スタンプ連投)は度が過ぎると迷惑ですし、なんで返信できないのか一言あるだけでも違うのに既読無視されるのも「あれ?」ってなります。(高校2年・はる)
返事はしないくせにプロフィール文やアイコンを変えているとイラっとします。(高校3年)
こまめに連投つらいです
文を何文にも分けて送ってこられたときです。クラスが一緒だったので拒絶出来ませんでしたが正直、毎日朝はやくに「おはよう」と来たり、1、2分経っても既読を付けなかっただけで「おーい」と来たり、「何しているの?」や「誰と遊んでいるの?」などと聞かれたりして限界でした。
ブロックまではしなかったものの中学卒業後もしつこく送られ続け、ストレス極まりなかったのでガツンと言ってやりました。(高校1年・おこめ)
グループLINEで決めごとをするときにLINEを見る頻度が異なることからうまく決められないこともあるようです。
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グループLINE見てない時に勝手に重要決定
LINE上だけでいろいろ決定してしまうこと。見ている人だけの希望を通した重要な話し合い、決定をされたことがあり、大事な決め事だったのでLINEではしてほしくないとイラッとしました。(高校3年・うーか)
円滑にLINEのコツ「スタンプをクッションに」「ノリに合わせる」
最後に円滑にLINEをするうえで中高生が心がけていることを聞いてみました。
文面のみだからこそ伝わらない部分をうまく補う工夫を紹介します。相手の文章にも伝えきれなかった部分があることを推しはかることも、気持ちよくLINEをするうえで大切です。
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複数のとらえ方ができる文にしない
入力する文章に、とらえ方が何通りもできないようにしています。分かりにくいときは絵文字を入れたり、細かく入力したりしています。(中学3年・わかな)
感情が伝わるスタンプや笑を使う
文字だけだと伝わりにくい部分があると思うので、リアクション(笑、w)などをつけたり、最後の文章になりそうなときにスタンプを送ったりなどして、自分の感情をより細かく伝えられる様に工夫しています。(高校3年・てすてす)
スタンプでチャットを終える
個人LINEでは必ずスタンプをクッションにして歯切り良くチャットを終わるようにしています。夜中ダラダラやらないように、時には、傷つけない程度の嘘を付いて止めるようにしています。(高校3年・jp)
誤字脱字NGは当たり前
誤字脱字に気を付けるのは当たり前。「ここではきものをぬいでください」のように、何通りものとらえ方が出来てしまう文章は極力避け、箇条書きにするなど、相手が誤解することのないようにすることを心がけています。
文章だけでは相手に正確に伝える自信がないときは、図や表を使ってメモ用紙などに書いたものを写真に撮って送る。(高校2年・ぽん)
相手の意図を複数想像
口調が分からないから、相手から送られてきた文にいろいろな可能性があると考えて見ています。(高校1年・mii)
また、相手の返信から相手の気持ちや雰囲気を読み取って相手が不快にならないように気を使うこともあるようです。
- 相手のテンションや言葉遣い、ノリに合わせることです。話しているときであれば、多少ずれていても平気ですが、文面だけのLINEだと受け入れらず、不快に思われてしまうこともあるためです。(高校1年・きらり)
大事なことは直接、LINEを使う話は最低限にすることでトラブルを避けることもできそうです。
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他の人にトークルームを見られても困らない内容しか送らないようにしています。(高校2年・おもち)
LINEでは些細な連絡や会話しかせず、大事なことは直接あってなるべく話すようにしています。(高校3年・うーか)
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