「受験」という一発勝負の世界では、受かることが唯一の正解のように思う人がほとんどだと思います。しかし、失敗してもそこで人生が終わるわけではありません。私は中学受験に失敗。失意の中一念発起し、中学時代は全国レベルの模試で100番以内をキープ、高校受験では志望校に全部合格を果たしました。私がどのように受験に向き合ってきたか、伝えます。(高校生記者・じろう=3年)

中学受験で失敗、リベンジを誓い…

私は中学受験に失敗しました。

毎日12時間を超える猛勉強のかいもなく、第1志望校だけでなく、滑り止め受験校もすべて落ちてしまい、失意の中で地元の公立中学校に進学しました。

猛勉強のかいなく中学受験に失敗(写真はイメージ)

そのとき塾の先生に、「ここで終わりじゃない。もう一回チャンスはある。このままじゃ終われないだろ?」とげきを飛ばされ、もう一度前を向いて勉強に取り組むことにしました。

高校受験でのリベンジを誓って、私は中学1年から必死の勉強を再開したのです。

ほかの人に隠れて暇さえあれば勉強

「もうあんな惨めな思いは絶対にしたくない」という一心で、ほかの人には隠れて暇さえあれば勉強をし続けていました。

結果として、中学の3年間で全国レベルの模試で安定して100番以内を出せるようになり、1桁順位4回、全国1位も達成することができました。

途中、勉強のしすぎによるストレスから体調不良を引き起こしたこともありましたが、受験前には自分の3年間の血のにじむような努力から、無敵感を感じることもできました。

結果、受験した5校すべてに合格、3年前にリベンジを誓った学校(中高一貫です)にももちろん合格することができました。

入試に失敗しても終わりじゃない

私が血眼になって勉強に取り組めたのは、「絶対に合格してやる」という強い気持ちがあったからです。

その気持ちは中学受験に失敗したからこそ生まれたものなので、今になって考えると、あの時失敗していたことが逆にいい方向に作用したのかもしれません。

高いモチベーションをもって勉強すれば、きっとどんなに高いハードルでも超えることができます。入試に失敗してもそこで終わりでは決してないということです。

強い気持ちがあったからこそ血眼になって勉強に取り組めた(写真はイメージ)

意志あるところに道はひらける

受験生へ。まずは強い意志をもって勉強することが大事です。意志あるところに道はひらけます。

見事志望校に合格した人へ。おめでとう。でも、大学受験では高校受験で失敗した人が猛烈に追い上げてきます。本当の勝負はこれからです。

残念ながら不合格になってしまった人へ。まだ次があります。今回の悔しさをばねにしてもっと強くなれます。まだチャンスはあります。