3年しかない高校時代。好きな人を作って青春したいと考える高校生も多いのでは。今回は世界の高校生が好きな人とのお付き合いをどのようにしているのか、高校生記者に取材してもらいました。

告白なんてめんどうなことはしない

Uliana さん(ロシア・モスクワ在住 高校3年女子)

ロシアでは、「好きだ」と言われることはありますが、手紙や口頭で「付き合ってほしい」といった告白など面倒なことはしません。

好きな人にはボディタッチをしたり、ハグをしたりします。一緒に帰ったり、学校でたくさん会話したりします。もし両思いなら、休日に一緒にどこかに出かけようと相手に誘われます。

いつから付き合っていたか分からなくなるほど、自然に、スムーズに全てが起こるのです。両思いなら相手の行動などでなんとなく伝わるので、わざわざ言う必要がないのです。

補足ですが、ロシアには日本の「青春」という概念はありません。一番楽しい時期は大学時代とされています。(取材・翻訳 アジザ)

親や先生がものすごく厳しくて…

サムルディさん(インド・プネー在住 高校2年女子)

インドでは、学生の間に恋愛することは好まれません。だから両親や先生は、この種の話に関してものすごく厳しいです。私は10年間女子校だったから、男子とは塾でちょっと話すくらいです(笑)(取材・翻訳 つくし=2年)

幼いころから女子校で、男子と関わる機会は少なかった

先生に見つからないようこっそり付き合う

チョウさん(中国・四川省在住 高校3年女子)

私の学校にいるカップルは一緒にご飯を食べたり、夜の自習の後で散歩したりしています。先生に見つかるとひどくしかられるから、こっそり付き合っていますね(笑)

普通のおしゃべりをしている間に、付き合ってみないかという流れで恋人になるのがほとんどで、真剣に付き合う人は少ないと思います。恋人がクラスにいる割合は5パーセントくらいです。

学校以外ではショッピングや映画を見に行くことが多いです。四川省で一番人気の商店街は春熙路(ピンイン)や宽窄巷子(カンサクコウシ)です。(取材·翻訳 あんころ=2年)

人気の商店街・宽窄巷子でショッピング
 

クラス内で付き合わないのが暗黙のルール

リカルド君(イタリア・ウディネ出身 高校3年男子)

イタリアでは5年間の高校生活でクラス替えがありません。そのため、人によって異なりますが「クラス内では付き合わない」という暗黙の了解のようなものが存在しています。

また、ほとんどのカップルが告白してから付き合うという日本の恋愛とは少し違い、最初はコーヒーなどを「飲む」デート、そのあとはレストランなどで「食べる」デートなどを重ね、お互いをよく知ってから付き合い始めることが多いです。

高校生なので高級なレストランには行けませんが、Pizzeriaと呼ばれるピザ屋さんに行くなどするカップルが多いようです。(取材・翻訳 もも=3年)

男女別のクラスだから出会いがありません…

アリー君(イラン・テヘラン在住 高校2年男子)

イランの高校では男子と女子はクラスが別なので、出会いの場があまりありません。誕生日会やパーティー、カフェで出会うことがたまにある程度で、出会うきっかけがほぼないのです。

彼氏や彼女がいる人の定番のデートコースは、映画館やカフェです。でも大体の場合は、SNSを使って会話することが多いようです。(取材・翻訳 ニマ=3年)