高校入学にあたって、楽しみなことの一つに部活動があるのではないでしょうか? 先輩たちはなぜその部活を選んだのか、そして入部後はどうだったのか……今春卒業した高校生記者3人が部活を選ぶ時に伝えたいことを、自身の経験と共に語りました。

座談会に参加してくれた高校生たち

Aさん(今春卒業、男子)

新聞部の編集長を務めるが、部長にこき使われるストレスで退部。部内のパワーバランスや風通しのよさ、トラブルにあったときの対処法などに興味あり

Bさん(今春卒業、女子)

硬式テニス部、中高一貫校のため、中1のときから所属。経験者であったため初めからレギュラーに。先輩や同輩との関係に悩み、退部。なぜその部活を選んだのか、部活に入るメリットや人間関係について興味あり

Cさん(今春卒業、男子)

演劇部、基本的には楽しく活動していたが、目標や価値観のずれからイライラを感じることも。入部後にしか分からなかった部活の苦悩に興味あり。

部活は「中高生ならではの体験」

―そもそもですが、部活に入るメリットって、何だと思いますか?

B(硬式テニス)人間関係や社会性を築く術を学べることだと思います。皆さんはどう思いますか?

A(新聞部)私も同感です。部活に入ると、授業だけでは学びきれない人付き合いを実践的に学べますよね。

人付き合いを学ぶ機会にもなる

A(新聞部)大人になってからスポーツや、文化活動をしようと思っても、それをするまでにかかる準備時間は長いし、負担も大きいですよね。でも、部活なら、ある程度は学校がサポートしてくれるので、自分のしたい活動が手軽にできることも部活をすることの利点の一つかなと思います。

C(演劇部)そうですね。この年代にしかできない体験ができるのは、大きいメリットだと思います。

体験入部で「一目惚れ」憧れの部活へ

―なぜ皆さんはその部活に入ろうと思いましたか?

B(硬式テニス)私は小1から習っていた経験を活かしてテニス部にしました。あと、姉の影響もあります(笑)

A(新聞部)私の場合は、純粋に一目惚れでしたね。中学生のときに体験入部したことで、新聞部に惹かれました。生き生きと活動している先輩に憧れ、文章力もつけたいなと思い、部活を決めました。新聞部に恋していましたね。他の部活も見学しましたが、直感的に新聞部で活動するのが良いと思ったんです。

B(硬式テニス)それは良い経験ですね! 私は入学する前から(中高一貫)「テニス部に入る」って決めてました(笑)。だから、その他の部活は見たことないです。

C(演劇部)中学は文化部が2つしかなくて。基本全員強制だったので嫌々やっていました。まぁ、実質幽霊部員です(笑)。高校は自分がやりたい部活をやりたかったので、興味のある演劇部を選びました。

憧れの新聞部へ

A(新聞部)新聞部って、けっこうマイナーな部活なんですよね。中学校のときは科学部に入っていました。だから、新聞部への入部は私にとっては大きな挑戦だったんです。

運動部がフィーチャーされがちですが、文化部でも良い経験ができるんです。新入生の皆さんには、運動部だけでなく、文化部にも体験入部してみることをオススメしたいです。

B(硬式テニス)新聞部はうらやましいです! あまりメディア系の部活はなかったので、その部活があったら入っていたかも知れません(笑)

C(演劇部)私も正直、最初は不安でした。ほとんど直感で選んだみたいな部分はあります。

(続きます)