国体バスケ・全国未経験の好選手4】
 全国でもやれるという手ごたえ
 澤近智也(高知県#9  高知学芸2年)

――富山戦(75-66で勝利)では馬場選手、福岡戦(53-81で敗戦)では杉浦選手という世代屈指の好プレーヤーとマッチアップしました。どんな印象を受けましたか?

全国は…違うなって…(笑)。高知県であんな選手はいません。こっちがディフェンスで厳しく当たっているのに冷静っていうか、落ち着いている感じがありました。見習いたいと思います。

――高知県は主に、明徳義塾高のメンバー4人と澤近選手1人という布陣で戦いました。心掛けていたことはありますか?

8月くらいに国体のメンバーが決まって、そこから実戦まで1か月くらいしかなかったので、生活面でコミュニケーションをとって、まずは溝をなくしたいと思いました。そうしないとバスケにも出てくるかなと思って。いっぱい話をしました。

――所属する高知学芸高は進学校と聞いています。部活の時間はどれくらいなのですか?

夏とかは下校時間が遅くて2時間30分くらいだけど、冬っていうか今の時期は、1時間30分くらいしかできないですね。勉強と部活、どっちかに偏ったりしたらいけないんで、バスケの時はバスケ一生懸命やって、勉強の時は勉強。切り替えてやっています。

――今後の目標を教えてください。

ディフェンスでプレッシャーをかけられてもどんどん攻めていけたり、当たられてもよろけないように、体幹とシュートを鍛えていきたいです。今大会は通用する部分もいくつかあって、自信になりました。来年の国体でもいい成績を出したいです。

(文・写真 青木美帆)


■澤近智也(さわちか・ともや)
高知・高知学芸中出身。186センチ。小学4年生からバスケットを始める。ポストプレーからスリーポイントまで何でもこなせるオールラウンダーで、所属チームでは平均30得点台をマークする。中学時には周囲の推薦で生徒会長を務めるなど人望も厚く、コートの入退場時は一礼を欠かさない。(写真)
2年生ながらスケールの大きなプレーが光った