ウインターカップ女子決勝は12月28日に行われ、桜花学園(愛知)が歴代最多となる23度目の優勝を飾った。活動休止期間やモチベーションの低下を乗り越え、選手たちは大舞台をめいっぱい楽しんだ。(青木美帆)

インハイ中止を乗り越えて

平均得点102.5点、平均失点51.3点。向かうところ敵なしの戦いぶりで、ぶっちぎりの優勝を果たした桜花学園。

チームを支えたキャプテン江原優有(日本バスケットボール協会提供)

キャプテンの江村優有(3年)は、「インターハイが中止になった時は、モチベーションが落ちて大変だった」と振り返るが、全体ミーティングで「ウインターカップで圧倒的に勝つ」という目標を立て直し、学年間のコミュニケーションの活発化、個人スキルの向上などにフォーカスしたことで、チームは目標通りの圧倒的な勝利を実現した。

決勝はナイジェリアからの留学生・オコンクウォ スーザン アマカ(3年)が53得点21リバウンドと大爆発。前田芽衣(3年)は「今年最初で最後の全国大会が開催されたことに感謝し、大会を通して楽しめました」と話した。

1955年創部。部員27人(3年生9人、2年生8人、1年生10人)。主な卒業生に渡嘉敷来夢(ENEOS)など。4月から6月の活動休止期間中は、Wリーグで活躍するOGらとオンラインで交流。トレーニングメニューなども教わったそうだ。