フィリピンのクリスマスは世界一長いといわれます。フィリピン人高校生のKylaさん(2年)に、クリスマスを過ごし方について高校生記者が取材しました。(取材・翻訳 高校生記者・yuunyan=1年)
約4カ月続くクリスマスのお祝い
―すごく長いと聞きますが、いつから始まるんですか?
9月から1月上旬までです!
―それは長いですね…!どんな雰囲気ですか?
フィリピンのクリスマスはとても楽しいですよ! フィリピン語では「パスコ」と言います。フィエスタ(祝祭)のようなものです。
クリスマスツリーはもちろん、クリスマスのランタン「パロル」も欠かせません。星をかたどった形で、とても明るいです。クリスマスシーズンにフィリピンでよく飾られます。
クリスマスマーケットなどで買えます。キリスト誕生の際にキリストを照らした聖なる光を象徴しているそうです。
フィリピンの人口の8割がカトリック教徒なので、クリスマスはキリストの生誕を祝う儀式なんです。
家族と一緒に過ごしてプレゼント交換
―誰と過ごすんですか?
クリスマス当日は通常、おじ、おば、いとこを含む家族全員で過ごします。プレゼント交換は子どもだけでなく父母、祖母祖父など大人同士でも贈り合うんですよ!
―過ごす場所は?
ほとんどの人は家で過ごしますが、それ以外の場所で過ごす人たちもいます。家族全員がクリスマスイブを一緒に過ごし、午前0時までプレゼントを開けるのを待ちます。
多くの子どもたちがクリスマスイブの前にキャロルを歌いに行きます。ほとんどの人はタガログ語で「シンバン・ガビ」と呼ばれるミサに行きます。クリスマス前の9日間、毎日夜明けに教会に行きます。
クリスマスの日には、ミサデガロと呼ばれるミサまたは英語のクリスマスミサに参加します。
クリスマスのごちそうは豚の丸焼き、インパクト大
―何を食べますか?
クリスマスの間に食べる、たくさんの食べ物があります。
最も一般的なのは、レチョン(豚の丸焼き)で、顔ごと焼いてあるのでなかなかインパクトがある料理です。
そのほかにはエンボティド(ミートローフ)、ハモン(ハム)、パンシットマラボン(卵やシーフードをトッピングした麺)、ルンピア(春巻き)です。
デザートには、ビビンカ(ココナッツのパンケーキ)、レッシュフラン(プリン)、プトブンボン(バナナの皮で包んで蒸したもち)、フルーツサラダを食べます。
世界一長いクリスマスを過ごすのは楽しいし、幸せでわくわくします。