海外で高校生活を送ってみたいと考えている高校生も多いと思いますが、今年は新型コロナウイルスの流行で留学など海外に渡ることは難しい状況が続いています。高校生記者のゆかぁぁぁぁさんは、コロナ流行前に留学し、現在も留学先に滞在する選択を選びました。どんな生活を過ごしているのか、教えてもらいました。

日本に帰りたい、でも留学を諦められない

―現在はニュージーランドに滞在中なのですよね?

はい。今年の1月からニュージーランドに留学しています。新型コロナウイルスの流行のため、日本には帰国できますが、日本からニュージーランドに入れないため、帰らないことを決断しました。

ロックダウン期間の学校で友達と

―なぜ帰らないことを決断したんですか?

今帰ることを決断してしまうと、これから体験できることや出会えることへの機会を失ってしまうと思ったためです。ですが、一緒に留学している友達も私も、とても日本に帰りたい気持ちでいっぱいです。

もし今、日本とニュージーランドのボーダーが開いたら、即座にチケットを予約して日本に帰りたいです。その日が早く来ることを毎日祈っています。

ロックダウンを経験、寮でお菓子作りやテニス

―新型コロナが流行している中での留学生活は、どんな日々ですか?

ニュージーランドで、ロックダウンという大きな経験をしました。ロックダウンは日本でいう「外出自粛」と似ていますが、完全に家から外に出てはいけないという部分が日本とは違います。

私の学校は全寮制のため、ロックダウン中は留学生50人ほどが寮に残り、毎日各自でいろんなことをして過ごしました。私は、友達と毎日のようにお菓子作りをしたり、バドミントンやテニスを学校内でしたりしていたため、毎日とても充実していました。

一緒に留学した日本人の友達はホームステイをしていて、家から出られなかったと聞きました。友達にも会えなかったため、ロックダウン期間がものすごくつらく、楽しくなかったそうです。これを聞いて、私はすごく恵まれた環境でロックダウンを過ごせたなと思いました。

ロックダウン中にタコ焼きを作った

帰れない状況をどう楽しむか

―今回の留学生活で学んだこと、成長した部分を教えてください。

私はまだ留学を始めてから、9カ月ほどしか経っていません。ですがこの9カ月の間で、自分自身の気持ちの部分がとても成長したと思います。

「帰りたくても帰れない」という状況の中で、どうしたら毎日楽しく過ごせるのか。私は、この国でできることに対して、全て挑戦しようと思いました。現在、学校の聖歌隊に入ったり、学校が行っている3つのボランティアに参加したりしていて、毎日パンクしそうなぐらい大変ですが、これもとてもいい経験だと思います。

演劇の大会に挑戦した

―ニュージーランドだからこそ体験できたことは何ですか?

日本の高校では学べない経済学や会計学の面白さに出会えました。自分の将来が日本にいたときは明確ではなかったけれど、この国に来て、新しい科目に挑戦したりすることによって、少し見えてきました。

自分は日本の大学に進学する予定でしたが、海外の大学でもっとマーケティングなどについて学びたいなどの、新たな気持ちも生まれました。これから、もっともっと新しいことに出会えるように頑張ります。

留学をする予定だったけどコロナの影響でできない同世代のみなさん、今私との立場は逆ですが、お互い大変なのは一緒だなと感じています。今、できることをたくさんして、願いが早くかなうのを待ちたいです。(高校生記者・ゆかぁぁぁぁ=1年)